
「ユニバーサルツーリズム」の実現へ~バーチャル旅行サービス「旅介TV™」と大阪・関西万博~
MUIC、住友電工の協業メンバーと共に(前列真ん中が、東京トラベルパートナーズ(株)代表取締役社長 栗原 茂行氏)
3社協業によるリモート観光配信

現在、共創による新たなサービス開発が進められている。東京トラベルパートナーズ(株)と一般社団法人関西イノベーションセンター、住友電工3社による、リモート観光配信サービスだ。東京トラベルパートナーズは、「車椅子を利用されている方も、気軽に旅行を楽しんでいただきたい」という想いから2016年に設立。以来、介護施設向けの旅行サービスを提供してきた。さらにコロナ禍をきっかけに実際に旅行に行けない方のために、2021年、介護・医療・福祉施設向け視聴者参加型リモート配信サービス「旅介ちゃんねる」をスタートさせた。その背景には、関西イノベーションセンターが運営するイノベーション拠点「MUIC Kansai(以下、MUIC)」の存在がある。その事業化第一号として「リモート観光プラットフォーム」プロジェクトが発足、これを発展させるため会員企業である住友電工と東京トラベルパートナーズがタッグを組むことになった。東京トラベルパートナーズの企画運営するサービスに対して、「MUIC」は、万博活用など様々な視点から各種支援を行い、住友電工は自宅で楽しむことができるAndroid TV™アプリ及びWEBアプリ・システムの開発を担当する。「旅介ちゃんねる」は、2024年5月より一般視聴者でも楽しめるサービスを目指し、「旅介TV™」と名前を変えて提供を開始している。
「LET’S EXPO」 プロジェクトが始動

2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、すべての人が安心して楽しめる旅行を目指すユニバーサルツーリズム・プロジェクト「LET’S EXPO」が始動している。「行きたいが、行けない」人の課題を、リアルとバーチャルの両面でサポートする。東京トラベルパートナーズは会場からの生中継で参加型のオンラインツアーを配信。視聴者はテレビのリモコン操作により、ツアー体験が可能だ。東京トラベルパートナーズとのコラボレーションは、ハードに新たな付加価値を加える試みであり、ユーザーの価値向上や社会課題の解決につなげていく。東京トラベルパートナーズの代表取締役社長・栗原茂行氏は「LET’S EXPO」に大きな期待を寄せる。
「『LET’S EXPO』は、社会的に大きなインパクトを与えることができると考えています。この機会を通じて多くの人に『旅介TV™』を利用してもらい、リモート観光の新たな可能性を模索していきたい。超高齢化社会の日本において、TVプラットフォームを利用した新たなビジネスの可能性を住友電工、MUICと一緒に創り上げていきます」(栗原氏)
大阪・関西万博で「LET’S EXPO」の意義は大きい。自宅や介護施設に居ながらにして万博を体験することができる取り組みは、ユニバーサルツーリズムが浸透していく大きな力となり、住友電工はその一翼を担っていく。ブロードバンドネットワークがもたらす新たな体験が、人を、社会を、世界を、より豊かにしていくだろう。
旅介、旅介ちゃんねる、旅介TVは、東京トラベルパートナーズ株式会社の商標又は登録商標です。