Sumitomo_Electric_Grid_Design

『住友電工テクニカルレビュー』の歩み

創刊200号を迎えて

井上社長

 『住友電工テクニカルレビュー』は、当社の技術研究誌として1933年(昭和8年)10月に創刊され、2022年1月の発行を持ちまして200号を迎えることができました。これもひとえに、皆様方のご支援とご愛顧の賜物と深く感謝しております。

 本誌は、当社の研究開発の成果を発表する場として、また、その技術的真価を国内外に問い、技術水準の向上を図ることを目的として、『住友電線彙報』の誌名で創刊されました。以降、戦時中を除き、途絶えることなく当社の新製品、新技術を世に伝え、評価をいただいてまいりました。現在は、発表の場をウェブサイト上に移し、『住友電工テクニカルレビュー』として当社グループの技術開発活動の成果を伝え続けております。200号の発刊を迎えるにあたり、創刊以来の長い歴史は、技術開発に心血を注いだ先人たちの、絶え間ない努力と挑戦の積み重ねであったのだろうと改めて思いを巡らせ、深い感慨を覚える次第であります。

 当社グループは、電線・ケーブルの製造事業を端緒に、技術創造こそが将来にわたる企業発展の鍵を握るとの経営方針のもと、先を見据えた新規性の高い技術の開発に尽くしてまいりました。その結果、今日では、モビリティ、エネルギー、コミュニケーションを基軸とした、自動車、情報通信、エレクトロニクス、環境エネルギー、産業素材の5つの分野に事業領域を広げ、グループの総合力を活かした包括的なソリューションの提供を通して、さまざまな社会課題の解決に貢献しております。今後も本誌発刊の志を胸に、技術創造により新たな歴史を切り拓くべく、研究開発活動を着実に進めてゆく所存でございます。引き続き、皆様のご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

社長 井上 治  

『住友電工テクニカルレビュー』の歴史

住友電線彙報

『住友電工テクニカルレビュー』の原点

 『住友電工テクニカルレビュー』の原点である『住友電線彙報』は、当社が株式会社住友電線製造所として操業していた1933年(昭和8年)に創刊されました。その後、特殊金属線や粉末合金など非電線部門の飛躍的な発展により、1939年(昭和14年)に当社社名を住友電気工業株式会社と変更したことを受けて、誌名も『住友電氣彙報』へと変わりました。1956年(昭和31年)には、常用漢字を用いた『住友電気』へと改め、1997年には『SEIテクニカルレビュー』と改題いたしました。その後、グループ会社の論文も掲載することとし、2020年に『住友電工テクニカルレビュー』として新たにスタートいたしました。

 その間、1963年(昭和38年)には、市場のグローバル化を見据えて英語版『Sumitomo Electric Technical Review』の発刊を開始し、また、2021年には環境への配慮およびコロナ禍の影響を受けて冊子での配布を止め、発表の場をウェブサイト上に完全移行するなど、時勢の変化に対応してまいりました。発表の形は変えながらも、技術創造を追究し、産業の発展に帰することを願う創刊の志は今後も変わることはありません。

發刊の辭
創刊号(1933年10月発刊)より

發刊の辭

本彙報は在來の刊行物と自ら分野を異にして、住友電線製造所に於ては、如何なる方面に如何なる事を研究して居るかを、發表し兼ねて新製品並に海外の新しき事項を紹介し、以て該方面の産業の發逹に寄與する為に生れ出でたものである。希くは斯界に關係せられる各位の熱誠なる御鞭韃と懇切なる御指導とを仰ぐ事により此刊行物が健全なる發育を遂げ上述の使命を完うするに至らん事を切望して止まない次第である。

『住友電工テクニカル
レビュー』

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『住友電工テクニカルレビュー』執筆者紹介

『住友電工テクニカルレビュー』論文執筆者たちの社会問題解決に向けた思いと価値創造を目指す真摯な取り組みをご紹介します。

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200号発刊記念TOP鼎談

『住友電工テクニカルレビュー』200号の発刊を記念し同誌発刊のかかわるTOP3人の鼎談をご紹介します。

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