その他(基盤技術)
セキュリティ
工場・製品のセキュリティ
国内外の法規・標準の動向を踏まえた工場のシステムの防御対策に加え、攻撃の検知技術や攻撃を受けた場合にもシステムの安全を確保して迅速に復旧する技術、セーフティとセキュリティの統合分析手法などを用い、最新のセキュリティ技術を生かした工場・製品のセキュリティ分析、リスクアセスメントの支援を行っています。
ハードウェア視点でのサイバー攻撃の研究
漏洩する微少な電磁波を解析し情報を搾取するサイドチャネル攻撃など、物理現象を使ったサイバ―攻撃の危険性が指摘されるようになっています。どのような物理現象がサイバー攻撃に利用され得るかを研究し、脅威の大きさを評価しています。その上で脅威に対する当社製品の脆弱性を評価し、対策技術の開発に繋げています。
自動車のセキュリティ
自動運転技術やコネクテッドカーの登場により、急速に高まっている自動車のサイバーセキュリティ対策技術の研究開発に取り組んでいます。AI・機械学習や分析技術を用い、車載システムへの未知のサイバー攻撃検知技術の開発、将来の暗号技術の車載機器、通信への適用評価等、セキュリティ強化に向けた研究を進めています。
工場支援
次世代スマート工場の実現
最新のDX・AI関連技術を調査・分析し、当社のモノづくりの強み(CORE)のデジタル化(DX)を深化することで、生産性向上・高付加価値化に取り組んでいます。xR(AR/MR/VR/SR)の最新技術を用いた次世代スマート工場の実現や、イノベーションによる新製品・新事業の創出に取り組み、DXによる社会課題の解決や誰もが質の高い生活を送ることのできる社会の構築を目指すことによって、SDGsの達成に貢献します。
モノづくり強化DX
当社グループの製造現場では、生産現場の主要課題である「生産性向上」、「検査自動化」、「予兆保全」、「安全性向上」をテーマに、各種センシング、無線通信、AI/データ分析などのIoT/AI技術を使ったモノづくり支援を推進しています。 また、IoT/AI基盤のシステム開発と人材育成を行っています。
M2M無線センサ
無線通信・電池駆動のため、手軽に設備データなどを収集可能です。また、集めたデータを見える化し、様々な改善に活用することができます。
映像分析ツール
古い設備は、データ収集に設備改造が必要であったり、また、人の動きなどの作業者の情報は、データ収集自体が難しいといった課題があります。映像分析ツールでは、稼働率向上を図るため、AI映像分析技術を使いカメラ映像から稼働情報や停止要因を抽出し、見える化します。例えば、段取り作業の時間計測を自動化し、作業時間の超過やばらつきの検出を行ったり、それらの映像を振り返って、発生原因を確認することができます。
AI検査自動化
多くの検査工程では目視検査を行う人材の確保・育成が課題となっており、AI技術(DeepLearning※2)を活用した検査自動化に取り組んでいます。さらに、自動検査システムの低コスト化・小型化に向け、エッジコンピュータの開発を行っています。
IoT/AI人材育成
当社グループの各事業部門が主体的にIoT/AI技術活用を進められるように、3段階の研修メニューを用意し、全社的なIoT/AI人材の育成を推進しています。
新規領域
カーボンナノチューブ
カーボンナノチューブ(CNT)は、単結晶線の場合、引張強度は鋼鉄の20倍以上もあり、自動車、航空機、建造物用途の構造材等、高強度材としての用途も期待され、宇宙エレベータのケーブル材料に必要な強度を満足する唯一の材料とも言われています。再生可能な新素材の開発を通じて、SDGs12「つくる責任 つかう責任」について私たちにできることを考えていきます。