人材育成

基本的な考え方

人材育成方針

「グローバルHRMポリシー」に則り、グローバルな人材確保や登用を加速していくため、人材育成における基本方針として、仕事を通じて成長を実感し自己実現できるような環境づくり、人種・民族・国籍・宗教・年齢・性別・性自認・性的指向・障がいの有無などに関わらないキャリア機会の提供、グローバルリーダーの育成等に取り組んでいくことを宣言しています。

体制・制度

SEIユニバーシティ

SEIユニバーシティ

人材育成の取組みとして、社員が経営理念・価値観・文化を理解し、共有する研修や、事業戦略を遂行するための能力・技術・技能・知識向上を目的とした研修等を実施しており、これらを構成する人材育成体系を「SEIユニバーシティ」と総称しています。
社員個々人の成長と会社目標の達成を共に実現していくため、人材育成の基本である「一人一人の自己啓発への強い意欲」と「上司の指導と対話による職場でのOJT」を、「SEIユニバーシティ」が支援しています。

■グローバル共通ナレッジ&スキル

■グローバル共通ナレッジ&スキル

SEIユニバーシティ設立当初から培ってきた研修コンテンツやノウハウを整理・統合し、社員がそれぞれの立場に合わせて身に付けるべき知識(ナレッジ)・スキルを「グローバル共通ナレッジ&スキル(Global Common Knowledge and skills: GCK)」として整理しています。基本ナレッジは社員が理解しているべき内容、実践ナレッジは業務遂行における基本的な能力として習得することが望ましい知識・スキルであり、社員は自身の状況に合わせていつでも研修を受講できるよう受講環境の整備を進めています。

■研修受講環境の整備

■研修受講環境の整備

世界40以上の国・地域で活躍する人材が、研修をより受講しやすくなるよう、従来の日本国内中心で利用されているシステムに加え、グローバル学習管理システム「SEG e-CAMPUS」の展開を進めています。「SEG e-CAMPUS」は、主要拠点の言語に対応し、e-ラーニングの配信がスムーズになるとともに、豊富なコンテンツの提供が可能です。
2024年10月に米州、東南アジア・豪州(APAC)への導入を皮切りに、2024年度中に11の国・地域に展開しました。2025年度は、前年度と合わせ、22の国・地域への拡充を予定しています。

■研修プログラム

■研修プログラム

「SEIユニバーシティ」では、経営幹部から新入社員までの全グループ社員に対して階層別に受講を必修とするものを含めて400を超える研修プログラム(共通研修)を提供しています。また、事業部門・グループ各社で特に必要とされる固有の知識・スキル習得のための「各社固有研修(専門知識)」も実施しています。
さらには、実践型の研修制度も数多く導入しており、モノづくりの課題に取り組む実践研修や、実際の経営課題に対して、部門を越えチームを編成し、解決策の提案を行う経営幹部研修等を推進しています。
各カリキュラムは経営課題等の状況を踏まえ、毎年アップデートしています。

目標

「中期経営計画2025」達成に向けた目標

  • 経営幹部研修受講者数:100人/3年

  • マネジメント研修(MPSS)受講者数:2,300人/3年

  • 研修受講時間:20時間/人・年

  • DXコア人材育成(注):300人/3年

  • DXデータ分析人材育成(注):1,500人/3年

取組み・実績

基礎研修

住友事業精神研修の様子
住友事業精神研修の様子

■住友事業精神の浸透

SEIユニバーシティが提供する研修において、住友事業精神は社員が業務を遂行するにあたっての根幹を成すものと位置付けています。新入社員研修や各種階層別研修において学ぶ機会を設けているほか、コンプライアンスや人権研修等においても常に住友事業精神との関係を伝えています。また社長自ら、半期に一度、メッセージ動画を通じて、住友事業精神に則って職務を遂行するよう全ての社員に要望しており、その動画を多言語に翻訳し国内外グループ会社にも配信しています。さらに、海外赴任者には、現地において自分の言葉で住友事業精神を伝えることができるよう事前研修を実施しています。また国内外グループ会社においても、定期的に住友事業精神を学ぶことができるよう社内講師の育成などを進めています。
2023年には、研修施設の一つ「南箱根セミナーハウス」の中に、事業精神・企業理念・価値観・文化を体感することができる歴史展示室「南箱根ギャラリー」を新設し、研修施設利用者に対し常駐講師より住友事業精神、住友の歴史に関する教育を実施しています(2024年度は当社グループ社員延べ1,219人が受講)。また、住友事業精神を基本思想として作成した「2030ビジョン」、「中期経営計画2025」達成に向けて、社員一人一人がビジョンを自らのことと捉え、働きがいを創出することを目的として、研修や動画などの浸透策を実施しています。

各種スキル研修

■DX

■DX

「全社DX計画」を推進するための必要な人材をDX人材と定義付け、デジタル技術を活用した取組みにより、部門課題の解決を実践できる人材「DXコア人材」とデータの見える化、分析手法を知り、指導のもとで適用できる人材「データ分析人材」の育成を強化しています。

テクニカルトレーニングセンター
モノづくり人材育成基地テクニカルトレーニングセンター

■モノづくり

当社グループが培ってきた「良き技術と技能」を伝承し、モノづくり力を強化することを目指して、「 モノづくり基礎教育」「 技術・技能研修」「キーパーソン研修」の3本柱で推進しています。

モノづくり基礎教育(技能職新入社員研修)
モノづくり基礎教育(技能職新入社員研修)
技術・技能研修(メカトロニクス実習)
技術・技能研修(メカトロニクス実習)
キーパーソン研修(現場改善プロ・ 実践道場)
キーパーソン研修(現場改善プロ・ 実践道場)

モノづくり基礎教育
安全・品質など、製造現場で必要となる知識や、モノづくりに関わる管理技術手法を学ぶ研修を実施しています。経験の浅い社員向けのカリキュラムのみならず、全ての階層に対する定期的な研修も実施し、基本知識の再確認を促すとともに、最新の当社グループの動向や法規制等の情報展開も行っています。

技術・技能研修
実機・現物に触れながら体得することを基本とし、設備・保全技術など当社グループの固有技術・技能の習得から、IoTやAIなどの先進的な技術も取り入れた各種カリキュラムを実施しています。また、改善活動の基本的な知識や設備保全に関する研修については、中国・東南アジアを中心に海外にも展開しています。

キーパーソン研修
各部門長や関係会社社長などを対象に、安全・環境・品質・モノづくり・人材育成などの観点から、モノづくり力強化に不可欠な考え方などを確認し、自らの立場で関与して活動を推進する「部門長研修」や、モノづくりの中核を担う「強い工場長」(製造課長相当)の育成を狙った「工場長育成プログラム」を実施しています。また、次世代のキーパーソンを育成するために、受講生が数か月単位で自部門以外のテーマ部門に赴き、その部門の重要課題や問題解決に取り組む実践型の研修「MKP(モノづくり革新プロ・実践道場)」、「GKP(現場改善プロ・実践道場)」も行っています。

マネジメント研修

■住友事業精神に基づくマネジメント研修(MPSS)
住友事業精神に基づくマネジメント研修MPSS(APAC)
住友事業精神に基づくマネジメント研修MPSS(APAC)

■住友事業精神に基づくマネジメント研修(MPSS)

当社及びグループ各社のマネジャー層を対象に、ドイツ、アメリカ、シンガポール、中国(上海、深圳)、メキシコ、日本の世界各拠点にて住友事業精神やマネジメントスキルに関する研修(SEG Management Program based on the Sumitomo Spirit: MPSS)を毎年実施しています。

GLP最終報告会の様子
GLP最終報告会の様子

■グローバル・リーダーシップ開発研修(GLP)

当社及びグループ各社のジェネラルマネジャーが対象のグローバル・リーダーシップ開発研修(Global Leadership Development Program:GLP)では、住友の歴史や住友事業精神の理解、リーダーシップの開発、グローバルなネットワーク形成を目的としたオンライン研修や日本での集合研修等を実施しています。

経営層研修

■経営幹部研修
住友の発展の礎である、別子の山を登る受講者
住友の発展の礎である、別子の山を登る受講者

■経営幹部研修

当社及びグループ各社のエグゼクティブを対象に、アクションラーニング、住友事業精神の理解、経営的知識の習得、リーダーシップに関するワークショップなどを実施しています。

研修受講時間

研修受講時間

「中期経営計画2025」で目標として掲げているグローバルで「研修受講時間20時間/人・年」については、各地域・各社での取組みの推進、及び各社での確実な研修受講実績の記録、グローバル学習プラットフォームの展開により、2025年を前に目標である「20時間/人・年」を超えました。
今後も住友事業精神を含むグローバル共通ナレッジ&スキル(GCK)を中心に教育機会を提供していくため、学習環境の整備やコンテンツの多言語化に取り組んでいきます。

キャリア対話

社員一人一人が成長するには、価値観・やりがいといった内的キャリアをベースにそれぞれが自身のキャリアビジョンを描き、その実現に向けて自己啓発に積極的に取り組むとともに、OJTで培った能力を活かして、よりチャレンジングな業務に取り組むことが必要であり、そのための支援を行っています。具体的にはマネジャー層を対象とした「キャリア対話の進め方研修」の実施や、入社5年目、45歳、55歳など節目を迎えた社員に対して、それぞれの立場・年齢に応じたキャリア研修を実施しています。
また、社内キャリアコンサルタントによるキャリア相談も希望者に対し実施しています。

グループ連携強化・グローバル対応

■国内グループ会社への展開

当社グループ全体の人材育成を推進するため、国内グループ会社に住友電工主催研修について情報を提供し、受講を募るとともに、共通の学習管理システムを各社に展開し、対面研修やe-ラーニングの学習機会を増やしています。新入社員研修、昇進者向け研修、階層別研修、キャリア入社者研修などへの国内グループ会社社員の参加者は年々増加しています。さらに、各グループ会社における研修運営が難しいケースなどは、住友電工本体から社内講師を派遣して、必要な研修を各社で実施しています。

■グローバル展開

国内外共通で、先述の経営幹部・マネジャー層を対象にした研修プログラムを運営しています。また、現地ニーズに応じた人材育成推進のため、国・地域ごとの人事マネジャー会議を定期的に開催し、各種研修(一般層向け中心)の企画・運営を進めているほか、国内外の人事・人材開発に関わるメンバーと当社グループにおける人材育成の課題を議論し、グローバル共通研修を実施しています。
さらに、2024年度下期からグローバル学習管理システム「SEG e-CAMPUS」の展開を進め、e-ラーニング受講環境を整備しています。
今後も、ダイレクトなコミュニケーションが可能な集合研修の開催、場所を選ばず学習可能なオンライン教材のグローバル共通コンテンツの開発・提供により、人材育成の底上げ及びガバナンス強化を図っていきます。

住友電工グループ・グローバル表彰大会の様子
住友電工グループ・グローバル表彰大会の様子

表彰制度

SEQCDDの推進や経営指標の達成に向けて、様々な分野でグループ統一の基準を定め、優れた活動等を表彰する制度を設けています。従業員のモチベーションやエンゲージメントの向上に加え、グループ全体でのビジョンや事業方針の浸透、一体感の醸成にもつながっています。

【主な表彰制度】
・住友電工グループ・グローバル表彰
・関係会社表彰
・5年間連続無災害表彰
・環境活動表彰(省エネルギー、エコ活動など)
・品質活動表彰(クレーム低減、不良低減など)
・G活・改善提案・200カイゼン工場表彰
・知財・標準化表彰

* SEQCDD:Safety(安全) Environment(環境) Quality(品質) Cost(価格) Delivery(物流、納期) Development(研究開発)
* 住友電工グループ・グローバル表彰:「Glorious」「Excellent」「Connect with Innovation」の3つをキーワードに、グループ全体で、業績に大きく貢献した事業活動や、環境・安全・知財・研究など幅広いテーマにおいて秀でた活動を表彰するもの
* 関係会社表彰:Glorious Excellent Companyの実現に向け、関係会社の果たすべきミッションを評価基準として明示し、一体感と求心力をもって事業運営するとともに、貢献の大きい会社(上位20社程度)を表彰するもの