健康経営の推進
基本的な考え方
住友電工グループは2015年に「住友電工グループ健康経営宣言」を定め、現在は「生活習慣病対策」「運動習慣づくり」「メンタルヘルスケア」を3つの柱とした取り組み「健活!」を推進しています。当社グループの持続的な発展・成長を実現するためには、多様な人材が心身の健康を維持・増進し、やりがいをもって活き活きと活躍することが不可欠であると考えています。今後も「健活!」を継続し社員やその家族の健康増進の取り組みを推進していきます。
住友電工グループ 健康経営宣言
住友電工グループは社員の健康管理を重視し、「健康経営」の実現に向けた取組みを推進します。
当社では、創業以来、住友の伝統である「事業は人なり」と言われる人間尊重に立脚した経営を脈々と受け継いでおり、中期経営計画においても「人材基盤」を企業の持続的な発展成長のための最も重要な経営資源の1つと位置付けています。
本健康経営宣言に基づく、健康増進活動に取組む社員への積極的な支援と、組織的な健康増進施策の推進により、社員の健康意識(ヘルスリテラシー)を高め、「社会から高く評価され、信頼されるとともに、社員が健康で活き活きと活躍できる」企業グループを目指します。
2015年12月1日
住友電気工業株式会社
健康経営の推進体制
人事担当役員をトップとした労働衛生健康管理委員会を年4回開催し、全社方針の決定や施策の審議を行います。健活!事務局は、安全衛生部と連携しながら立案した取り組みを各事業所・グループ会社に展開し、進捗管理や効果検証を担っています。
健活!の推進、及び目標値
当社は、3つの重点施策(生活習慣病予防改善、運動習慣づくり、メンタルヘルスケア)を軸とし、各種データの相関分析を行いながら、より労働生産性やエンゲージメント向上につながる施策を推進します。
●生活習慣病予防・改善
睡眠や食生活、がんセミナーの開催や特定保健指導などの実施により食生活改善・病気予防など様々な面から生活習慣の見直し・改善にアプローチしています。また、2022年度より就業時間内禁煙や禁煙プログラムによる支援を実施するなど、受動喫煙防止対策と禁煙支援にも力を入れています
●運動習慣づくり・スポーツ振興
社員・家族および地域の方々のスポーツ振興や運動習慣の定着などを目的に、全社スポーツ大会「SEIチャレンジカップ」とアスリートによるスポーツ教室「住友電工スポーツアカデミー」を開催しています。福利厚生制度としてスポーツ用品の購入補助等も行っています。
●メンタルヘルスケア
セルフケア・ラインケア研修やストレスチェックの結果を踏まえた職場環境改善活動を実施し、より働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。また、カウンセラーを社内外に配置し、社員や家族が相談出来る体制を整えています。
《健康経営に関する指標》
| 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 生産性評価の指標 (パフォーマンス指標) |
ワークエンゲージメント | 9.05% | 8.99% | 8.97% | 8.91% | ||
| プレゼンティーイズム* | 15.9% | 51,034 円 |
62,390円 | 51,158 円 |
|||
| アブセンティーズム* | 1.84% | 1.44% | 1.66% | 1.33% | |||
| 健康投資施策の取り組み状況に関する指標 | 定期健康診断受診率 | 100% | 100% | 100% | 100% | ||
| 精密検査受診率 | - | - | 54.6% | 71.1% | |||
| ストレスチェック受検率 | 91.9% | 92.6% | 95.8% | 97.1% | |||
| ウォーキングイベント | 上期 | - | 3,274名 | 3,276名 | 3,232名 | ||
| 下期 | - | 3,408名 | 3,420名 | 3,442名 | |||
| スポーツイベント 「SEIチャレンジカップ」参加者数 |
オンライン形式 | 1,445 名 |
7,218 名 |
- | 4,038 名 |
||
| 集合形式 | - | - | 221名 | 225名 | |||
| 「SEIチャレンジカップ」参加者満足度 | 93.1% | 91.9% | 98.2% | 93.4% | |||
| 特定保健指導実施率 | 33.1% | 35.7% | 37.9% | 37.8% | |||
| 女性特有の健康課題に関する研修の受講者のうち管理職者数 | 239名 | 88名 | 99名 |
76名 |
|||
| 平均所定外労働時間(/月)※ | 16.3 時間 |
16.0 時間 |
16.1 時間 |
15.1 時間 |
|||
| 平均有給休暇取得日数※ | 17.1日 | 18.5日 | 19.2日 | 18.4日 | |||
| 意識変容・行動変容に関する指標 | 喫煙率 | 男性 | 24.4% | 23.6% | 23.2% | 23.4% | |
| 女性 | 4.9% | 5.2% | 5.1% | 5.1% | |||
| 運動習慣率 | 34.9% | 36.2% | 34.2% | 33.4% | |||
| 血圧の治療率 | 85.9% | 86.6% | 84.4% | 76.5% | |||
| 最終的な目標指標 (パフォーマンス指標以外) |
適正体重維持者率 | 65.7% | 65.4% | 65.4% | 65% | ||
| 新卒社員の3年以内離職率 | 9.9% | 13.3% | 12.2% | 12.6% | |||
| 社員1,000人あたりのメンタル長欠者数 | 9.4名 | 9.3名 | 9.3名 | 6.8名 | |||
| 高ストレス者率 | 10.7% | 11.1% | 11.5% | 11.0% | |||
| メンタルヘルスケア研修受講者数 | セルフケア研修 | 1,021名 | 1,320名 | 1,112名 | 1,131名 | ||
| 管理監督者向け研修 | 932名 | 1,029名 | 1,053名 | 1,019名 | |||
※2021年度、2022年度については、当社の4製作所、住友電工電子ワイヤー(株)、大阪・東京本社、中部支社、豊田事業所所属者が対象
《パフォーマンス指標の集計方法》
| ワークエンゲージメント | ユトレヒト・ワークエンゲージメント尺度3項目版の設問にて、3項目を7段階で評価し、その合計点の平均点を測定 |
プレゼンティーイズム* |
有症状時の仕事の量・質をそれぞれ0(全く不可)~10(通常程度)で確認 1カ月間で仕事に影響を及ぼした日数(0~30)を確認 プレゼンティーイズムによる損失額=時間給×労働時間×日数×パフォーマンス低下で算出 |
| アブセンティーズム* | 私傷病により30日以上連続して休んでいる社員の率で算出 |
《用語解説》
*プレゼンティーイズム:出勤はしているが、なんらかの健康上の不調によって本来のパフォーマンスが充分に発揮でない状態
*アブセンティーズム:疾病休業による労働機会の損失
*適正体重維持者率:BMIが18.5以上25未満
*運動習慣率:1回30分の運動を週2回以上実施
*高ストレス者率:ストレスチェックにて個人のストレス反応(疲労感、不安感、抑うつ感、食欲・睡眠)とストレス要因・周囲のサポート(総合健康リスクと同じ4つの尺度)を2軸に取り、厚労省の基準をもとに抽出
社外からの評価
これらの健康経営実現に向けた取り組みが評価され、社外から様々な評価をいただいています。
日本健康会議より、健康経営優良法人(ホワイト500)として4年連続7回目の認定となりました。
スポーツ庁より「スポーツエールカンパニー2025」に認定されました。今年度で7回目の認定となります。