安全衛生

基本的な考え方

住友電工グループでは「安全」を経営の最重要課題の一つと位置づけ、労働災害撲滅に向けて安全衛生組織による活動や設備の安全対策の推進、安全衛生教育体系の整備等に取り組んできました。
従業員の安全衛生の確保は企業存続の基盤となるものであり、企業の社会的責任であるとの認識に基づき、住友電工グループの「労働安全衛生方針」に加え、2019年度より「安全理念」「安全行動原則」を制定しました。世界トップの安全企業を目指し、グループ一丸となって安全衛生活動に取り組んでいます。

理念
理念

労働安全衛生の推進体制

労働安全衛生マネジメントシステムの推進、リスクアセスメントの実施強化

「労働災害ゼロ」を実現するためには危険要因の撲滅が不可欠で、労働安全衛生マネジメントシステムの推進、リスクアセスメントの実施強化が重要です。
「労働安全衛生マネジメントシステム」とは、現場の作業に潜む危険源や有害要素を抽出・評価し、災害が発生する前に対策を実施する方法で、厚生労働省が労働災害撲滅活動の一環として推奨しており、国際的にも活動が展開されています。
当社グループとしても、労働安全衛生マネジメントシステムを推進し、これに基づくリスクアセスメント(作業の危険源抽出と評価)を積極的に実施し、計画的にリスクレベルの低減に取り組んでいます。
今後もリスクレベルの低減に継続して取り組んでいきます。

安全衛生の取り組み

全社大会23
2023年度全社安全大会 (参加者全員で安全コール)

「安全は全てに優先する」の風土づくり

当社グループでは、「安全は全てに優先する」を安全理念に掲げ、全社安全大会(年2回開催)や社内安全放送(年2回)等を通じて、社長自らが全従業員へ安全メッセージを出し、周知徹底を図っています。トップが明確な方針を示すことは非常に重要であり、各事業本部の安全方針・安全目標についても、事業本部長の安全コミットメントという形で周知しています。「安全は全てに優先する」という風土づくりのため、従業員全員参加の安全活動、各種安全教育等を愚直に、継続的に推進しています。

グローバルスタンダード
安全管理グローバル・スタンダード(左)、 フォークリフト安全管理グローバル・スタンダード(右)

グループ・グローバル安全・保全力診断の実施

労働安全衛生法に定められている有害作業・危険作業での作業環境管理・法定教育・設備の安全化推進等の実施状況、自主管理活動の推進状況等を確認するため、国内外の製造部門・関係会社を対象に「グループ・グローバル安全・保全力診断」を展開しています。
安全・保全力診断では、各種管理状況の確認はもとより、工場点検・指導を実施し、特に危険度の高い設備については設備安全診断を実施して、危険部位の洗い出しとその対策が確実に行われていることを確認します。
また、設備調達時の体制、保全力、プラント防災力も含めてチェックリストによる点数評価を行い、受診した各部門・関係会社の強み・弱みを明らかにし、的確な対策が実施されるよう、トレースと支援を行っています。
なお、当社グループ各部門や関係会社が統一的な安全衛生管理を進めるための守るべき基準である、「安全管理グローバル・スタンダード」と「フォークリフト安全管理グローバル・スタンダード」を制定し、運用しています。

安全教育の実施

当社グループでは、「労働災害ゼロ」を目指して、安全教育の重要性の観点から法定教育をはじめ、社員の階層に応じて必要な安全衛生知識を養う研修をSEIユニバーシティの研修カリキュラムに盛り込み、体系的・計画的な教育を実施しています。
また、安全教育とモノづくり教育は密接な関係があるため、モノづくりに関する教育センターとして「テクニカルトレーニングセンター」を設立し、その中に危険体験設備を設け、体感に訴える安全教育も実施しています。
さらに、中堅社員を対象に、講義と演習および実践テーマ報告をセットにした「モノづくり基盤強化研修(KKP)」を国内外で展開するほか、一定期間安全教育を受けていない従業員の労働災害事故を発生させないために階層別の教育を繰り返すことで、安全教育の充実を図っています。

研修体系 日程 研修内容
対象者:
①製造部長・工場長
②推進者(管理監督者層)
③実践者
午前 午後 対象者
一般研修
(繰り返し安全研修)
入社3年目 1日目 SEIグループ安全成績
労働災害防止について
KYT
(閃きKY、実践KY演習)
リスクアセスメント演習
2日目 安全点検、改善の仕方 -
作業標準の見方
(安全基準書)
6年目~
・指導
・監督職
1日目 - 安全管理、事故事例から学ぶ
(CG・DVDによるG討議)
②③

安全実績

安全_災害発生状況
安全_国内休業度数率
*休業度数率:休業災害件数(人数)/延実労働時間×1,000,000