ダイバーシティ&インクルージョン
基本的な考え方
多様な人材の活用を目指して
住友電工グループは、グローバルHRMポリシーにおいて、グローバルな人材確保、登用、育成を加速していくために、仕事を通じて成長を実感し自己実現できるような環境づくり、国籍・人種・民族・宗教・性別・性自認・性的指向・障がいの有無などに関係ないキャリア機会の提供、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進、グローバルリーダーの育成等に取り組んでいくことを明文化し、社内外に広く宣言しています。
また、D&Iを目指すうえでは、多様性を高めるだけでなく、社員の多様性を認めて活かしたうえで、一人ひとりがやりがいをもって活躍し、持てる力を最大限発揮できる組織において、同じ目標に向かって総合力を発揮することが重要であるとし、さまざまな取り組みを進めています。
HRMポリシーの全文は、「人材の尊重」ページをご参照ください。
ダイバーシティ&インクルージョンの推進
グローバルグレード制度、グローバル幹部人材制度
当社グループでは、能力と資質のある人材が、国内外グループ会社の経営を担い、さらにはそれ以上の職責を担うべく、個社を越えて広くキャリアアップを目指すことができる人事制度として、「グローバルグレード制度」を導入しています。上場会社の子会社を除く海外子会社役員もしくは同相当者を「GL」というグレードに位置づけ、このグレードに相当する幹部人材を「グローバル幹部人材」として認定しています。現在、海外グループ会社の経営幹部を中心に42人が認定されており、さまざまなキャリア機会の提供により、グローバルリーダーとしてのさらなる活躍を支援しています。
グループ報の配信
国内外グループ社員向けの定期刊行物「Sumitomo Electric Group TODAY」を毎月、6カ国語で配信しています。「Sumitomo Electric Group TODAY」では、住友事業精神・住友電工グループ経営理念・経営方針・ビジョンの理解浸透を促すとともに、グローバル幹部人材の対談、各国での事業活動に関する情報などを発信し、「Glorious Excellent Company」の実現に向けて、グローバル社員間の情報共有や一体感醸成に努めています。
多様な人材採用
当社では、ダイバーシティとは多様な価値を受け入れ、それらを目標に向けてベクトルを合わせ統合し、強みに変えるプロセスだと考えています。当社グループの新規分野やグローバル活動をはじめとするさまざまな事業展開を支えるうえでも、女性、留学生、外国人、他社経験者などの多様な人材の採用を今後も積極的に進めていきます。
女性活躍推進
多様な属性の社員が働きがいを感じながら、能力を最大限発揮できる組織づくりを推進するため、さまざまな多様性に配慮しつつも、まずは当社のなかで最も身近な女性の活躍をファーストステップと位置づけ、組織力強化や人材育成の風土醸成を含め、各種施策に取り組んでいます。
女性活躍推進法への対応
2016年4月より、女性活躍推進法に基づき、「女性の採用」と「女性の登用」に関する目標と行動計画を策定しています。現在は第四期行動計画(2022/4/1~2026/3/31)を策定、実施しています。
- 第四期行動計画
女性社員のキャリア形成支援
妊娠期や育児期を迎える社員と上長の間できめ細やかな対話を行う「出産・育児サポートプログラム」を実施しています。
「妊娠がわかったとき」「産休1カ月前」「育休復帰前」「育休復帰2カ月後」「育休復帰半年後」の各タイミングで本人と上司が対話を行い、本人のスムーズな職場復帰や育休復帰後の活躍を支援しています。
また2016年度より、女性部下育成の必要性と重要度を理解するとともに、女性部下の意欲を引き出すマネジメントを目的としたマネジャー向けの研修に加えて、2021年度からは女性新入社員のマネジャー向け研修も実施しています。さらに、2021年度より各部門から選抜された女性管理職・係長級を対象に、女性社員の自律的なキャリア形成の支援や個を活かす人材育成の風土醸成を目的とした「メンタリングプログラム」を導入しています。
グループ会社連携「SWING」の取り組み
「SWING」とは、Sumitomo Electric Group Women’s Innovative Networking Group の略称であり、当社、住友電装(株)、住友理工(株)、日新電機(株)が中心となり、2016年に発足しました。当社グループにおける多様な人材の活躍推進を目的に、一般職向けフォーラムや女性総合職向けフォーラムを開催し、当事者である女性だけでなく、上長を含めた全社員を巻き込んだ活動を推進しています。
社外からの評価
●「えるぼし」認定
2016年8月に、女性活躍推進法に基づき、女性活躍推進に関する優れた取り組みを行う企業を厚生労働大臣が認定する制度である「えるぼし」認定において、最高位である3段階目の認定を取得しました。
●「なでしこ銘柄」選定
「女性活躍推進」に優れた上場企業であり、「中長期の企業価値向上」を重視する魅力ある銘柄として、2024年3月に経済産業省ならびに東京証券取引所より、2023年度「なでしこ銘柄」に選定されました。2017年、2019年、2021年、2022年に続き、5度目の選定となります。
障がい者雇用の促進
多様な人材採用の一環として、当社ではこれまで身体障がい者の方の 採用を中心に、地道な取り組みを続けてきましたが、さらなる障がい者雇用の促進と障がい者雇用率の向上を目指し、2008年7月にすみでんフレンド(株)を設立、2009年2月に「障害者雇用促進法」に基づく特例子会社*の認定を取得しました。
同社は、当社およびグループ企業内の観葉植物のレンタルおよびメンテナンスなどの緑化作業、そして当社製品の梱包用緩衝材の袋詰め作業などの業務に加え、パソコンを使用した図面等の電子データ化、古紙の細断・リサイクル等へと順次業務内容を拡大しています。
* 特例子会社:「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づき、企業が障がい者雇用を目的に設立する子会社。国の認可が必要。特例子会社に雇用されている労働者(障がい者)を会社(または企業グループ)に 雇用されているものとみなし、雇用率を計算するグループ適用制度 がある。
※「すみでんフレンド」の様子につきましてはこちらをご覧下さい。
外国人社員サポートプロジェクト
外国人社員の働きやすい環境を整備するため、2017年、人事部門内にプロジェクトチームを発足させました。日本語、英語、中国語で対応可能なサポート窓口を設置するとともに、勤務管理や出張旅費などのシステムの日英2カ国語化、給与明細や社内規則の英語文書の発行、大阪本社および大阪地区での祈祷室設置、日本のビジネス文化に親しむための研修の実施など、さまざまな取り組みを実施しています。