人材の尊重

基本的な考え方

住友電工グループは、住友事業精神にある「人材の尊重」の考え方に立脚し、持続的成長をけん引するグローバル人材の育成に努めるとともに、「住友電工グループ2030ビジョン」の実現に向け、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、グループグローバルでの総合力発揮の実現等に取り組んでいます。
また、永続的な企業価値の向上のため、グローバルHRMポリシーに基づき、人権の尊重、健康で安全安心な働きやすい職場環境の整備、多様性の包摂、パーパス/やりがいの共有に取り組んでいます。「人への投資」を通じて、あらゆる人材が活躍・自己実現し、社会に貢献できる企業への基盤づくりを行っていきます。

グローバルHRMポリシー

当社グループでは世界約40以上の国・地域で28万人以上の人材が活躍しています。当社グループがグローバル競争を勝ち抜いて発展していくためには、技術、製品、ビジネスモデルをはじめとした全てのリソースをフルに活用していくことが不可欠ですが、それらを支える優秀な人材の確保と活用が最も重要であると考えています。
当社グループとしては以前から、住友事業精神に則り、人材を重視した経営を行ってきましたが、人材に関する基本方針を明確にするため2011年9月に「Sumitomo Electric Group Global Human Resource Management Policy(グローバルHRMポリシー)」を制定しました。

グローバルHRM(Human Resource Management)ポリシー

We provide workplaces where all the employees can work actively, grow both personally and professionally through work, achieve self-actualization, and contribute to the society.
あらゆる人材が住友電工グループの一員として活躍し、仕事を通じて成長し、自己実現し、社会に貢献できる会社を目指します。

We offer various career opportunities and globally pursue "the right person in the right position" regardless of race, ethnicity, national origin, religion, age, gender, gender identity, sexual orientation, or disability.
人種、民族、国籍、宗教、年齢、性別、性自認、性的指向、障がいの有無等にかかわらず、様々なキャリア機会を提供し、グローバルな適材適所の実現を目指します。

We value and promote diversity in the workplace in order to enhance the creativity of the organization and to sustain the growth of the business.
組織の創造性を高め、永続的に発展するため、多様性を重視し、ダイバーシティの推進に取り組みます。

We develop global leaders who lead and give energy to our global business. Global leaders are those who understand and share the Sumitomo Spirit and the Corporate Principles and can lead highly diversified teams.
グローバルな事業展開を支えるグローバルリーダーの育成に取り組みます。グローバルリーダーとは、住友の事業精神と住友電工グループの経営理念を理解し、ダイバーシティに富んだチームをリードできる人を意味します。

グローバルHRMポリシーに基づき、あらゆる人材が当社グループの一員として活躍し、さらには組織の創造性を高め、永続的に発展するため、世界中から多様で優秀な人材を募り、育成し、個社を越えた配置・登用を促進するとともに、さまざまなキャリア機会を提供することが重要であると考えています。

エンゲージメントサーベイの実施

2030ビジョンの実現に向け、重要なステークホルダーである社員が活躍・成長・自己実現し、社会に貢献できる企業を目指すには、当社グループで働く社員一人ひとりが会社のビジョンや目標に共感し、目標達成に向けた高い貢献意欲や組織に対する強い帰属意識(「エンゲージメント」)を持てるような組織づくり、風土醸成が重要と考えています。当社では、2006年度から「活き活き職場調査」と称した社員意識調査を当社および国内グループ会社で実施し、住友事業精神や経営理念等の浸透状況の把握および組織活性化や各種施策の参考情報として調査結果を活用してきました。さらに2022年度からは、調査対象をグローバルに展開することや、社員のエンゲージメント向上により重点を置いた調査とすることを目的に、調査会社や設問を見直しのうえ、新たに「住友電工グループ・グローバルエンゲージメントサーベイ」を開始し、2023年度は当社および国内外グループ会社120社(昨年67社)を対象に、国内約4万人(同約2.4万人)、海外20カ国(同6カ国)約1.4万人(同約0.2万人)に対して調査を実施しました。継続して調査に参加した約1,000の職場のうち、対話機会の増加、ハラスメント防止研修の実施、部門方針の情報発信強化などの職場改善活動の結果、約6割の職場で改善傾向にあります。調査結果は各組織の責任者へフィードバックしており、職場ごとの課題に対する具体的な施策の検討や、社員が健康に活き活きと働ける職場づくりに活用しています。次年度以降もさらに対象を拡大して実施予定です。