水管理
水使用量の削減
水に関する課題の一つである供給量の不足に対応するため、当社グループでは、2008年度から水使用量削減に取り組んでおり、2018年度からは水使用量削減目標(基準年度は2017年度)として年1%の売上高原単位低減(2022年度目標:5%低減)に取り組んでいます。削減活動を通して事業所内における僅かな漏水を早期に発見して対処することや、これまで放流していた排水を再利用するなど、取水量の削減の取組みを行っています。
グローバルな水リスクの評価
これまで、国内外の製造拠点について、水リスクの評価ツールであるAqueduct*を利用して、水量、水質、現地法令による規制、周辺社会との関連等の計13のリスク項目を5段階で評価してきました。2022年度は2021年度と同様洪水および渇水にフォーカスし、リスク重要課題拠点を特定しました。その方法は、Aqueductの河川洪水、沿岸洪水、水枯渇、干ばつの4項目のリスク高低5段階評価を用いて、各拠点の洪水および渇水のリスクポイントを算出した後、各拠点を「水リスク発生確率」(洪水・渇水リスクポイント)と「リスク発生時の影響の大きさ」(売上あるいは水使用量)の両軸で評価し、マトリックスのレッドゾーンを重要課題拠点とするものです。その結果、洪水重要課題は4拠点、渇水重要課題は1拠点となりました。
*Aqueduct:WRI (世界資源研究所)が開発した、世界各地域の水リスクを評価するためのツール。世界地図上に拠点の位置をプロットして、5段階に数値評価を知ることができる