再生可能エネルギーの普及と直流送電ケーブルの使命

再生可能エネルギーの普及と直流送電ケーブルの使命~「長距離」「大容量」は直流という事実~

2021年秋、新型コロナウイルスの感染拡大による1年の延期を経て、イギリス・グラスゴーでCOP26が開催された。壇上に登った多くの国が「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、その実現に向けた中間目標を表明した。日本でもその実現のためのクリーンエネルギー戦略が始まっている。

脱炭素社会の実現を図るためには、再生可能エネルギーの拡充が急務だ。期待されている風力発電は、気象状態や環境負荷を考慮して、発電所は洋上をはじめ遠隔地に設置され、大量消費地と結ぶためには「長距離」送電が必要となる。また、昨今の地震、異常気象による停電対策や需要増に対応した電力の安定供給のための地域間連系においても、「長距離」で「大容量」の送電は不可欠である。

今、求められる大量の電気を長距離に送ることができるケーブルとして注目されているのが直流XLPE
(Cross-Linked Polyethylene)ケーブルだ。今号では、再生可能エネルギーの普及に欠かせない直流XLPE ケーブルで、脱炭素社会のど真ん中で貢献する住友電工の最前線を紹介する。

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再生可能エネルギーを加速させる 直流XLPEケーブル
~受け継がれた開発者のDNA~

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