23 July 2025
プライベート5Gで産業現場に革新的なDXを~COMNEXT2025にてプライベート5Gおよび当社製5G端末をソフトバンクと共同出展~
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下「当社」)は、2025年7月30日(水)~8月1日(金)に東京ビッグサイトで開催される国内最大規模の次世代通信技術展示会「COMNEXT 2025」に、ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮川 潤一、以下「ソフトバンク」)と共にプライベート5Gソリューションを出展します。
COMNEXTは通信事業者や機器メーカーが集結する国内最大級の次世代通信技術の展示会であり、2024年には1.3万人が来場しました。今回、当社はソフトバンクとの共同展示ブースにて、ソフトバンクが法人向けに提供しているプライベート5Gと、当社が2025年6月より量産を開始したプライベート5G対応の5G端末および開発中のAI搭載型5G端末を展示します。

プライベート5Gは、企業・自治体ごとに個別に構築されるソフトバンクの周波数を活用した、お客さま専用のプライベートな5Gネットワークです。従来のモバイル通信ネットワークでは一般のユーザーが利用するため、帯域幅や接続数に制約がありましたが、プライベート5Gでは専用の周波数帯域を使用することで、高速かつ低遅延の通信が実現可能です。導入された現場では、センサやカメラのデータを当社製5G端末に集約し、プライベート5Gで高速伝送します。クラウドやMEC*上でデータを分析することで、工場IoTや交通ネットワークのデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現します。
今回の展示では、大容量通信を実現する5Gミリ波に対応し、防塵防水性能やDockerプラットフォームによるエッジ処理機能を備えた5G端末(製品型番IGW5111)や、AIプラットフォームを搭載し端末上でAI処理ができる開発中の最新モデルのデモンストレーションを行います。
IGW5111を用いたデモンストレーションでは、フォークリフトと周辺作業者の映像をプライベート5Gで伝送し、MECのAIが両者の移動方向や位置を監視することで危険な接近を予想した場合には、5G端末のエッジ処理によりDO(Digital Output)端子に接続したLEDランプを点灯させ低遅延で周知します。
また、AI搭載型5G端末を用いたデモンストレーションでは、当社独自のAIを用いた画像圧縮処理を行い、高精細映像のデータ量を従来方式と比較して最大で90%低減します。これにより、安定した映像伝送を実現します。
みなさまのご来場を、心よりお待ちしております。
■当社出展概要
会期 | 2025年7月30日(水)~8月1日(金) |
会場 | 東京ビッグサイト 南展示棟 |
ブース | ローカル5G World内ソフトバンク/住友電工ブース |
公式サイト | https://www.cbw-expo.jp/ja-jp.html |
展示技術/製品 | 5G端末 (製品型番:IGW5111) / AI搭載型5G端末 プライベート5Gによるリアルタイムデモンストレーション |
* MEC(Multi-access Edge Computing)
通信を行うスマートフォンやIoT機器などの端末の近くにサーバーを分散配置することによって、データ処理のレスポンスを早め、通信の最適化や高速化を可能にする技術。
<ご参考>ソフトバンクニュース
【MEC】~1分で分かるキーワード #52
https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20220915_02
<ご参考>
・2023年3月29日 ソフトバンク プレスリリース
法人向けの5Gマネージドサービス「プライベート5G」を提供開始
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2023/20230329_03/
・ソフトバンク ウェブサイト
法人向け5Gソリューション「プライベート5G」
https://www.softbank.jp/biz/services/5g/private-5g/
・住友電工 テクニカルレビュ(2025年1月号)
5G及び6Gに向けたミリ波通信システム
https://sumitomoelectric.com/jp/sites/japan/files/2025-01/download_documents/J206-20.pdf
・2023年3月29日 当社プレスリリース
ソフトバンクと住友電工、5Gを活用したスマート工場の実現に向けて協業を開始
~「プライベート5G」や産業用5G端末、AIによる映像圧縮・解析などの活用で、工場の生産性向上の実現へ~
https://sumitomoelectric.com/jp/press/2023/03/prs040