22 July 2025
525kV直流XLPEケーブルプロジェクト 「Corridor A-Nord 」の布設工事開始
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下「当社」)は、ドイツ送電事業者Amprion社(アンプリオン)から受注した、525kV高圧直流(HVDC)XLPEケーブルプロジェクト「Corridor A-Nord」の布設工事を2025年6月23日に開始しました。


本プロジェクトは、ドイツのエネルギー転換政策における重要なエネルギーインフラ開発の一つであり、ドイツ北西部のエムデンにあるペツクム変換所とデュッセルドルフ近郊のオスターアト変換所を結ぶ、ルート長約300km(直流ケーブル長約600km)、受注総額約600億円の地中送電線建設プロジェクトです。
当社は高圧直流ケーブルの設計、製造・輸送・布設工事、竣工試験、保守を担当し、最新のケーブル技術を活用して、ドイツ国内における再生可能エネルギーへの転換を推進し、二酸化炭素排出量の大幅削減に貢献します。
本プロジェクトでは、2024年10月に子会社化した、陸上ケーブルメーカーSüdkabel社(ズートカーベル)でも高圧直流ケーブルを製造しており、工事やプロジェクト管理における各種サポート業務なども協力しながら、予定期間内の完工をめざしプロジェクトを推進しています。
なお、今回のケーブル布設工事の開始に際し、プロジェクトの安全と成功を祈り「安全祈願祭」を実施しました。
本プロジェクトを通じ、グローバルにおける高圧直流ケーブル市場でさらに実績を積み、世界のカーボンニュートラルの実現に貢献できるよう取り組んでまいります。
*1 V49プロジェクト
2024年6月に当社がAmprion社より受注したウィルヘルムスハーフェンとハムを結ぶ525kV HVDC XLPEケーブルプロジェクト
*2 ラインマインリンク プロジェクト
2024年6月に当社がAmprion社と一部のケーブル供給について優先交渉契約を締結した連系線プロジェクト
■参考:プレスリリース
・欧州向け±525kV 高圧直流ケーブルシステムを受注
・ドイツ送電会社向け大型直流XLPEケーブルプロジェクト受注
陸上ケーブルメーカーSüdkabel社を買収