10 July 2025
新潟県柏崎市向け長時間容量のレドックスフロー電池を3年連続受注 ~「脱炭素のまち」実現に向けた取り組みを加速~
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治 以下、「当社」)は、柏崎市が進める再生可能エネルギーの有効活用と普及に向けた事業の一環として、柏崎あい・あーるエナジー株式会社*1(本社:新潟県柏崎市、代表取締役社長:櫻井 雅浩(柏崎市長)、以下、「柏崎あい・あーるエナジー」)から、レドックスフロー電池 (以下「RF電池」)を受注し、本日安全祈願祭を執り行い、着工いたしました。
安全祈願祭には多くの関係者の方々にご出席をいただき、工事の安全と工事作業者の無事を祈念して神事を行いました。安全を最優先にし、円滑な工事の遂行を心掛けてまいります。
柏崎市は、これまで「石油産業のまち」「原子力産業のまち」として発展し、国のエネルギー政策に大きく貢献してきました。現在は、将来を見据え、「脱炭素のまち」として再生可能エネルギーの活用促進に取り組んでいます。当社は、RF電池の持つエネルギー貯蔵・供給機能を活かし、持続可能な地域社会の実現を支援しています。
柏崎あい・あーるエナジーから受注したRF電池設備は、今回で3か所目となり、稼働中の設備も含めると24,000kWhという大容量の蓄電池設備となります。これらは、地域の再生可能エネルギー電源の効率的な活用や電力の安定供給を通じて、エネルギーの地産地消に貢献し、柏崎市が掲げる「脱炭素のまち」を実現する重要なインフラの一つとして、再生可能エネルギー利用促進とエネルギーセキュリティの向上に寄与します。
具体的には、日中など太陽光発電による電力供給が過多となる時間帯にはRF電池に充電し、電力需要が高まる時間帯に放電することで、柏崎市内の再生可能エネルギー利用を最大化し、地域における電力の安定供給に貢献することが期待されています。また、1,000kW×8時間の大容量バッテリーを活用し、卸電力市場での電力売買と組み合わせることで、コスト削減にも貢献します。
今後も、安全性や難燃性、長寿命、リサイクル・リユース可能で、環境に優しい当社のRF電池の普及に注力し、エネルギーの地産地消を促進し、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。
*1柏崎あい・あーるエナジー株式会社は、柏崎市および民間会社8社が出資するエネルギー供給やエネルギー利用に関するサービスを行う自治体新電力(https://kashiwazaki.de-power.co.jp/company/)
■受注設備概要
設置場所 | 西山総合グラウンド多目的運動広場 (新潟県柏崎市) |
納入製品 | レドックスフロー電池(1,000 kW×8時間) |
竣工予定日 | 2026年春 |
(ご参考)
■竣工済設備
設置場所 | 柏崎市自然環境浄化センター敷地 (新潟県柏崎市) |
納入製品 | レドックスフロー電池(1,000 kW×8時間) |
竣工日 | 2024年9月 |
■竣工済設備
設置場所 | 北条南小学校跡地 (新潟県柏崎市) |
納入製品 | レドックスフロー電池(1,000 kW×8時間) |
竣工日 | 2025年3月 |

■RF電池Webサイト
https://sumitomoelectric.com/jp/products/redox
■住友電工グループ 未来構築マガジン「id」Vol.19
再生可能エネルギーを支える「レドックスフロー電池」が担う使命
https://sumitomoelectric.com/jp/id/project/v19/01