17 March 2025

住友電気工業株式会社（本社：大阪市中央区、社長：井上 治、以下「当社」）は、2025年3月31日（月）～4月4日（金）まで、ドイツ・ハノーバーで開催される世界最大級の産業見本市「ハノーバーメッセ」の「Hydrogen＆Fuel Cells EUROPE（水素・燃料関連技術展示会）」に出展し、金属多孔体セルメット®を紹介します。

「Hydrogen＆Fuel Cells EUROPE」は、欧州を代表する水素と燃料電池技術の展示会です。2024年は全世界から約300社が出展し、最新技術や製品が紹介されました。

当社の「セルメット®」は、3次元網目構造の骨格を持つ金属多孔体です。一般的な金属粉末や金属繊維を焼結した多孔体に比べ、優れた柔軟性（弾性）と、最大98％という高い気孔率を誇ります。また、孔径は0.45～3.2ｍｍの8段階に調整が可能であり、切断やプレスによりさまざまな形状に加工ができます。これらの特長により、活物質の充填性や集電性の向上が実現するため、ハイブリッド自動車用のニッケル水素電池の集電体としても採用され、環境負荷の低減にも寄与しています。

さらに、水素社会の実現に不可欠な「水電解装置」や「燃料電池（固定酸化物形燃料電池 SOFC）」においては、電極材や高性能な燃料電池の構成材としての活用が期待されており、脱炭素社会やカーボンニュートラルの推進にも貢献します。

当社ブースでは、新たに開発した従来品よりも表面が平滑なAEM水電解装置用セルメット®を含む実物を展示し、その軽さから気孔率の高さや、顧客ごとにカスタマイズできる孔径の違いを実感することができます。当社ブースへのご来場を、心よりお待ちしております。

「Hydrogen＆Fuel Cells EUROPE at HANNOVER MESSE 2025」当社出展概要