26 July 2022
イギリス-ドイツ間初の国際連系線(NeuConnect)向け 525kV 超高圧直流ケーブルを受注
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治 以下「当社」)は、イタリアの電線メーカー プリズミアングループから、イギリスとドイツをつなぐ初の国際連系線プロジェクト「ノイコネクト英独連系線(NeuConnect Interconnector)」向けの525kV超高圧直流ケーブル(約150km)を受注しました。
ノイコネクト英独連系線は、メリディアン社(フランス)、アリアンツ・キャピタル・パートナーズ社(ドイツ)等の資産運用会社や関西電力株式会社(大阪市北区)が出資・開発する民間送電プロジェクトです。送電容量140万kW規模の連系送電システムで、イギリスードイツ間で電力融通を行い、両国の安定的な電力供給に貢献します。
本プロジェクトの直接契約社であるプリズミアングループより、当社は直流ケーブルを受注しました。納入するケーブルは、当社大阪製作所(大阪市此花区)で製造予定です。
本プロジェクトは、当社が欧州で手掛ける6件目*¹ の超高圧直流送電プロジェクトとなります。
各国の脱炭素政策を受け、洋上風力発電などの再生可能エネルギー案件や、国家・地域間連系線の建設が活況となっています。日本国内でも、国内送電網構築の検討が進んでおり、電力ケーブルの需要は拡大していく見込みです。当社は、2018年に海底ケーブルの一貫製造工場(茨城県日立市)へ設備投資を行い、現在高い稼働率で高品質なケーブル製造を行っています。また、国内市場で課題となっている施工能力不足に対する増強のため、2021年9月に施工訓練センターを稼働させました。今後もますます需要拡大が見込まれる電力ケーブル事業において、生産・施工体制を整え、直流ケーブルの技術と実績を活かして、市場ニーズに応えてまいります。
*1 これまでに手掛けた5件のプロジェクトは以下の通り。 MONITA(モンテネグローイタリア)、NEMO(イギリスーベルギー)、Corridor A-Nord(ドイツ国内)、Kontek(ドイツーデンマーク)、Greenlink(イギリスーアイルランド)
■ ご参考【プレスリリース】
・2019 年 5 月 16 日:高圧直流ケーブル事業の推進
~欧州・NEMO LINK および北海道・北斗今別直流幹線に直流 XLPE ケーブル敷設完工~
・2020年5月11日:欧州(A-Nord(ドイツ国内))向け±525kV 高圧直流ケーブルシステムを受注
・2021年2月10日:欧州Kontek(ドイツーデンマーク)向け400kV 高圧直流ケーブルシステムの更新プロジェクトを受注
・2021年9月22日:イギリスーアイルランド間 国際連系送電システム建設 プロジェクトGreenlink向けに高圧直流送電システムを受注
【社外広報誌「id」】
・Vol.1(2017 年 7 月発行):国と国を結ぶ海底ケーブルプロジェクト
・Vol.18(2022 年 7 月発行):再生可能エネルギーの普及と直流送電ケーブルの使命
~「長距離」「大容量」は直流という事実~