「B to C」プロモーションを通じた、マーケットイン能力強化
Type-Cコネクタの利用実現が拡大のトリガー
Thunderbolt™は販売開始から10余年の月日が経った。当初から拡販に力を注いできたのが、松尾基である。2012年からThunderbolt™の営業責任者となっている。
「あらゆる機器に接続し高速伝送を実現するThunderbolt™という製品の特性、魅力を認知してもらうため、主に欧州や北米のPC周辺機器メーカーにアプローチしました。いずれのメーカーにおいても、高い評価を受けました。さらに、Thunderbolt™3からはUSB Type-Cポートの利用が可能になったことで、市場に拡大浸透しました」(松尾)
ここで注目したいのは、住友電工グループのビジネスの基本は「B to B」であるが、Thunderbolt™に関しては、「B to B」を踏まえつつも、エンドユーザーを意識した「B to C」プロモーションが展開されている点である。
「B to C」プロモーションによる認知度向上戦略
住友電工グループが提供するThunderbolt™ケーブルは、約10年前から大手通販サイトで販売されており、売上規模は少ないものの、エンドユーザーのニーズを把握できる貴重な機会となっている。そして2024年、拡販に向けた新たな戦略が始動した。その一つが「B to C」プロモーション戦略だ。これは従来の「B to B」プロモーションに加えて、エンドユーザーにも直接アプローチすることで、その狙いは認知度の向上と需要の拡大にある。また、住友電工のノベルティとしてThunderbolt™4ケーブルを他事業部門の顧客にも配布、さらに顧客のノベルティとしての採用も狙うという。
「Thunderbolt™ケーブルは、PC関連機器メーカーなどの『B to B』顧客にはよく知られていますが、エンドユーザーの認知度が低いという現状があります。そこで、SNSによる発信、Webサイトのリニューアル、大手通販サイト内でのブランドページの展開、海外展示会への出展など、様々な機会を通じて最終的にはエンドユーザーの認知度向上を図り、売上向上に結びつけていきたい。こうした取り組みが奏功すれば、世界の販売拠点に展開していきたいとも思っています」(松尾)
Thunderbolt™ケーブルは、発売当初は住友電工グループの独占に近かったが、その後追随する海外サプライヤーメーカーが現れ、現在市場は厳しい競合の中にある。営業サイドでは、どのように市場優位性を確保していくのか。
「重要なことは、『B to B』顧客からの、様々なマイナーチェンジの要請に、これまで培ってきた高い技術力を武器に迅速に応えていくこと。同時に、ダイレクトに集まる『B to C』エンドユーザーの声にも的確に応えながら、『B to B』へのマーケットインにも積極的に活かしていくことです。また、競争力強化のための徹底したコストダウン、ベトナム生産の拡充など、価格や供給の面でも強さを発揮していきたいと考えています」(松尾)
住友電工グループでは、市場規模が大きいUSB市場に対し、最新規格であるUSB4ケーブルの製造・販売も始まっている。Thunderbolt™に端を発した住友電工グループの新たな取り組みである「B to C」ビジネスが、今後発売されるThunderbolt™5とともに、どのような展開を見せていくか注目していきたい。
Thunderbolt™ケーブルを貴社のノベルティに!
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詳しくは下記までご連絡下さい。
thunderbolt-enquiry@info.sei.co.jp
■ノベルティ概要
品名:Thunderbolt™4または5(パッシブケーブル)
線長:0.5 ~ 1.0m
色 :黒色
箱 :115mm×82mm×28mm
※箱のデザインはご希望に応じます。