22 February 2024

   住友電気工業株式会社（本社：大阪市中央区、社長：井上 治、以下「当社」）は、駐車場などの少ない空きスペースに設置し、電気自動車（EV）の充放電を低損失で実現し、遠隔操作も可能な、V2H＊1充放電器「sEMSA＊2-V2H」を開発、2024年2月28日（水）～3月1日（金）に東京ビッグサイトで開催される「SMART ENERGY WEEK【春】」に出展します｡

自動車産業においては、100年に一度と言われる変革期の中、EVへのシフトが世界中で加速しています。また、国内においては、政府により2050年までに「カーボン・ニュートラル」を目指すことが宣言され、太陽光発電の自家消費やEVの導入など、再生エネルギーの効率的な利用、および温室効果ガスの排出抑制が求められています｡
当社ではこうしたニーズに応えるべく、急速充電用コネクタ等のEV関連製品や、家庭用蓄電池等の環境エネルギー関連製品を開発・販売してまいりました。このたび、新たにEVへの充電およびEVに充電した電力の放電による家庭や事業所への供給を可能とするV2H充放電器を開発しましたので、「第21回SMART ENERGY WEEK【春】BATTERY JAPAN（二次電池展）」にてご紹介します。
「sEMSA-V2H」は、スリムな自立型のため駐車場などの、少ない空きスペースに設置可能です。また、sEMSA-V2Hによる電力の変換損失が少ないため、EVの充放電を無駄なく行うことができます。更に、スマートフォンによる遠隔操作が可能です。
今後、普及が進むと考えられるEVユーザーに対し、sEMSA-V2Hの提供を通じて効率的かつ経済的な充電、およびEVの大容量電池を生かした災害･大規模停電時の対策等を実現し、当社が目指す安心･快適な暮らしとグリーンな環境社会の実現に貢献してまいります。



1. 特長
（１）省スペースで設置が可能
sEMSA-V2Hは、DC/AC変換器やEV充電ホルダが機器本体と一体となったスリムな自立型であり、設置スペース（床面積）が約0.22㎡と業界最小クラス＊3のため、駐車場の空きスペースなどに容易に設置が可能です。またDC/AC変換器内蔵のAC連系タイプのため、太陽光発電システムや蓄電システムを既にお持ちの家庭/事業所でも、パワーコンディショナーなどの追加機器が不要で、手軽にV2Hの導入が可能です。

（２）無駄なく電力供給
sEMSA-V2Hは、EVの電力を家庭で利用する際の電力損失が少ないため、EVに充電された電力を無駄なく家庭でご利用いただけます。また太陽光発電をお持ちの家庭では、天候などにより太陽光発電の発電量が小さい時でも、商用電力を使用せずにEVに充電することが可能で、電気料金を節約することが可能です。

（３）スマートフォンで簡単遠隔操作
専用スマートフォンアプリとの連携により、外出先からの遠隔操作で、EVの使用予定や電気料金の安い時間帯に合わせた充電／放電が可能です。また、当社独自技術によりEVとの接続状態を常時監視し、予約時間帯の「接続忘れ」があればアプリからプッシュ通知を行います。接続忘れによるEV利用時の充電不足や、割高な料金での充電などを防ぐことができます。

（４）当社家庭用蓄電池製品との連携
太陽光発電システムおよび、当社ハイブリッド型蓄電システム｢POWER DEPO H（パワーデポH）｣との併設により、昼間は太陽光発電の余剰電力をPOWER DEPO Hへ充電しておき、夜間にPOWER DEPO Hに貯まった電力をEVへ充電することができ、太陽光発電による電力をより有効に活用できます。





＊１　V2H：Vehicle to Home
＊２　sEMSA（セムザ）：Sumitomo Energy Management System Architecture
＊３　コンクリート基礎設置の場合。2024年2月時点当社調べ。
・sEMSA-V2Hは、住友電気工業株式会社の商標または登録商標です。
・sEMSAは、住友電気工業株式会社の登録商標です。
・POWER DEPOは、住友電気工業株式会社の登録商標です。
・その他、記載されている商品名は、各社の商標または登録商標です。

2. 仕様


3. 価格
オープン価格

4. 販売予定時期
2025年1月

「第21回SMART ENERGY WEEK【春】BATTERY JAPAN（二次電池展）」
当社出展概要