03 August 2023

住友理工・住友ゴム・住友電工が協業して、 サーキュラーエコノミーの実現に向けた取組みを加速~米国のバイオ技術会社LanzaTechとの 廃棄物のリサイクルに関する共同開発に3社で参画~

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、住友理工株式会社(本社:名古屋市中村区、社長:清水和志)、住友ゴム工業株式会社(本社:神戸市中央区、社長:山本悟)と協業して、サーキュラーエコノミーの実現に向けたリサイクル技術の開発に取り組みます。
2022年11月に住友理工は、炭素回収・変換技術を有する米国のバイオ技術会社LanzaTech Global, Inc.(本社:米国イリノイ州、CEO & Director:Dr. Jennifer Holmgren、以下「ランザテック社」)との共同開発契約の締結を発表しました。このたび、この共同開発に住友ゴムおよび当社が参画することとなりました。3社が協業してランザテック社との開発に取り組むことで、ゴム・樹脂・ウレタン・金属などの廃棄物のサーキュラーエコノミー(循環経済)への移行に向けた新たな技術を確立し、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなどサステナブルな社会の実現に向けた取組みを加速させていきます。

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  当社グループでは、2030ビジョンにおいて「グリーンな環境社会」に向け、脱炭素をはじめとする関連事業に総力を挙げて取り組み、当社らしく貢献していくことをかかげています。中期経営計画2025においては、脱炭素に加えてサーキュラーエコノミー実現に向けた取組みを推進しており、これまでにも、使用済みの当社製品を回収し、原料としてリサイクルする取組みを進めてきました。

今回の取組みでは、原材料のサーキュラーエコノミーの実現に向けてもう一歩踏み出し、住友理工、住友ゴムとともに、ランザテック社との新技術の開発を推進します。ランザテック社が有する「微生物による生合成技術」を活用し、タイヤや樹脂などの廃棄物をガス化・ガス精製した後、微生物による生合成反応を経て、新たにゴム原料となるイソプレンを生産することを目指します。最終的には、原料メーカーとの協業を進め、イソプレンを再びゴム・樹脂として利用するリサイクル技術の確立も視野に入れています。また、ワイヤーハーネス、電力/通信ケーブルなど、樹脂と金属からなる製品を多数取り扱う当社では、廃棄物をガス化する過程で回収した金属をリサイクルし、原材料として再利用することを検討していきます。

三社共同での技術開発を通して、「グリーンな環境社会」の実現に向けた、当社製品・サービスによる貢献を加速していきます。

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協業による研究開発の枠組み


  ■会社概要
住友電気工業株式会社
本社    :大阪府大阪市中央区北浜4-5-33
代表    :代表取締役社長 井上 治
創業    : 1897年
事業内容:環境エネルギー事業、情報通信関連事業、自動車関連事業、エレク
トロニクス関連事業、産業素材関連事業の5つの事業で、社会や暮
らしの進化に貢献している。

住友理工株式会社
本社    :愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1
代表    :代表取締役 執行役員社長 清水 和志
創業    :1929年
事業内容:高分子材料技術・総合評価技術をコアコンピタンスとし、モビリティ(自動車)、インフラ・住環境、エレクトロニクス・ヘルスケアの分野で展開している。 

住友ゴム工業株式会社
本社    :兵庫県神戸市中央区脇浜町3-6-9
代表    :代表取締役社長 山本 悟
創業    :1909年
事業内容:各種タイヤ、スポーツ用品、産業品の製造販売。タイヤではDUNLOP、FALKENのブランドでグローバルに展開している。

LanzaTech Global, Inc.
本社    :米国 イリノイ州
代表    :CEO & Director:Dr. Jennifer Holmgren
創業    :2005年
事業内容:低炭素燃料および化学物質の生産技術の開発と事業化を専門とする米国の技術プロバイダー。幅広い産業分野の排出ガスや合成ガスを使い、エタノールや化学物質を生産する独自の「ガス・ツー・リキッド」プラットフォームを確立。炭素循環社会の実現を目指している。
   

プレスリリース

住友理工・住友ゴム・住友電工が協業して、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取組みを加速~米国のバイオ技術会社LanzaTechとの廃棄物のリサイクルに関する共同開発に3社で参画~

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