28 April 2023

焼入鋼加工用 CBN新材種 「コーテッドスミボロン® BNC2105」を開発、販売開始

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上治、以下当社)は、自動車部品などの加工に使用される焼入鋼加工用 CBN焼結体の新材種として、「コーテッドスミボロン® BNC2105」を開発し、2023年4月末より販売を開始しました。

bnc2105
コーテッドスミボロン® BNC2105

「スミボロン®」は、ダイヤモンドに次ぐ硬度を有する CBN(立方晶窒化ホウ素と結合材を、高圧高温下で焼結した CBN焼結体であり、自動車部品に用いられる高硬度鋼や難削鋳鉄を加工できる工具材料として、切削加工の適用領域を拡大してきました。

自動車部品の高硬度鋼や軸受部品のベアリング鋼の仕上げ加工においては、良好な寸法精度と表面性状が求められます。さらに、部品加工の多様化に伴う変種変量生産に対応するため、生産性向上の需要が高まっています。

これらのニーズにお応えできるよう、当社は焼入鋼加工用コーテッドスミボロンシリーズを販売してきました。汎用加工用の BNC2125、高精度加工用の BNC2115に加えて、さらに高速仕上げ加工に適した「コーテッドスミボロン® BNC2105」を新たに開発いたしました。本製品は高速仕上げ加工において、安定した加工品質、製品寿命を誇り、生産効率の一層の向上に寄与します。

1.特長
コーテッドスミボロン® BNC2105は、耐摩耗性に優れる高速加工用材種です。高硬度かつ耐熱性に優れる新開発の TiCN結合材を適用した CBN焼結体に高強度な TiAlN系超多層膜を搭載し、高速加工で安定長寿命を実現します。

2.ラインアップ
ISO旋削インサート 51型番

3.販売計画
初年度:1億円/年、3年後:5億円/年

4.価格
(標準品)4NC-CNGA120408 BNC2105 12,100円(税抜)


■ご参考
当社プレスリリース(2021年 6月30日)
焼入鋼加工用 CBN新材種「コーテッドスミボロン® BNC2115 / BNC2125」を開発、販売開始

https://sumitomoelectric.com/jp/press/2021/06/prs059

プレスリリース

焼入鋼加工用 CBN新材種「コーテッドスミボロン® BNC2105」を開発、販売開始

PDF ダウンロード

他の最新情報も見る

ニュース&プレスリリース