12 January 2023

万博に向けた自動運転バス実証実験に参画 ~交通信号情報の提供で、万博開催時の自動運転バスの運行に貢献~

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上治、以下 当社)は、大阪市高速電気軌道株式会社(本社:大阪市西区、代表取締役社長:河井英明、以下 Osaka Metro)が実施する自動運転バス運行の実証実験に参画します。本実証で当社は、夢洲・舞洲などの公道上での自動運転走行の実証に必要不可欠となる交通信号情報の提供を担当いたします。

  本実証は、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)会場への来場者輸送を見据えた自動運転バス等の実証実験の一環として行われるもので、「自動運転レベル4」(特定条件下で完全な自動運転)の実現に向けて、公道上で交通信号情報と自動運転用塗料(注1)を活用した「自動運転レベル2」(部分的な運転自動化)の走行を実証する実験です。

当社はこのうち、交通信号情報の提供を担当いたします。自動運転においては、交差点で車両が安全かつ確実に通過・停止するために、交通信号機から車両への交通信号情報の提供が必要不可欠であり、当社は、実験実施交差点に交通信号情報提供用機器を整備し、交通信号機の灯色情報を700MHz帯無線通信で自動運転バスに提供いたします。
当社はこれまでも、国(注2)や民間事業者団体(注3)などの活動を通じて、技術開発・標準化のみならず運用・制度面での課題抽出と解決に携わってまいりました。
これらの実績を活かし、本実証実験の取組みも通じ、今後とも交通信号情報提供の社会実装による安全・円滑な道路交通の実現に向けて貢献してまいります。

本実証の概要は、下記の通りです。
・実証期間(予定):2023年1月中旬から1月31日(火曜日)
・走行ルート:桜島駅~舞洲間
・当社の担当:「ユニバーサルスタジオ西」交差点における交通信号情報の提供

(注1) GPSが受信しづらい場所で自動運転車両に搭載したセンサが走行経路を認識できるようにする路面用の塗料
(注2) 内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)」
(注3) 民間事業者の複数社で立ち上げた「交通インフラDX推進コンソーシアム」

図1
実験車両走行ルートおよび 交通信号情報提供の対象交差点
図2
実験構成
図3
交通信号情報提供用機器

<ご参考>
・2022年11月7日 Osaka Metroプレスリリース
 自動運転レベル4の実証と遠隔監視を実施 万博会場への来場者輸送を見据えた自動 運転バスの実証実験を行います
 https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20221107_jidouunten_level4.php

・当社リリース:
「交通インフラDX推進コンソーシアム」を設立 ~安全安心で持続的な交通社会の実現に向けた新たな産学官連携~
 https://sumitomoelectric.com/jp/sites/japan/files/2022-08/download_documents/prs099_0.pdf

・当社 高度道路交通システム(ITS)について
 https://sumitomoelectric.com/jp/products/its

万博に向けた自動運転バス実証実験に参画 ~交通信号情報の提供で、万博開催時の自動運転バスの運行に貢献~

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