04 January 2023
社長年頭挨拶(社員向け要旨)
2023年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年の世界経済は、全般としては緩やかに景気が持ち直しましたが、世界的なインフレや、ロシアのウクライナ侵攻が長期化するなど、先行きの不透明感が一段と高まりました。一方で、グリーントランスフォーメーション(GX)や、デジタルトランスフォーメーション(DX)、そして、自動車領域ではCASEといった、社会や産業の大きな変革が加速しています。
今後も当社グループが、持続的な成長発展を遂げるためには、こうした変化に的確、迅速かつ柔軟に対応していかねばなりません。そして、直面する困難や脅威に 適応できる力、即ちレジリエンスが高い職場や組織の構築が必要となります。
以上を踏まえ、皆さんには次の3点を要望します。
1.変化に迅速に対応できる生産体制の確立
1点目は、「変化に迅速に対応できる、生産体制の確立です。
まずは事業それぞれに、改めて変化に迅速に対応できる生産体制の構築に向けて、スピード感を持ってその対策の立案と実行をお願いします。加えて、SEQCDD*1の強化を着実に進め、少々の円高・円安には動じない事業体質の強化に、全員参加で取り組んで頂くようお願いします。そして、その際には、全社を挙げて推進しているDXを必ず活用することで、従来成し得なかった成果を挙げるよう、大いに期待しています。
2.資産効率化の推進
2点目は、財務体質改善のための「資産効率化の推進」です。
ROIC(投下資産営業利益率)は21年度の4.5%から、22年度予想は5.4%と、 改善傾向にあります。引き続き、目標の達成に強い意志を示して頂くよう お願いします。
3.コンプライアンスの徹底
3点目は、「コンプライアンスの徹底」です。
法令遵守、企業倫理の維持は、住友電工グループが今後も発展成長していく上での絶対的な基盤です。皆さんには、住友事業精神、Code of Conduct/行動規範に則った行動を、切に要望します。
当社グループは大きな変化に直面しています。この大きな波に上手く乗って成長発展するのか、或いは飲み込まれて衰退するのかという岐路に立っています。しかしながら、徒に恐れる必要はありません。当社グループには、「時勢の変遷、理財の得失を計る」という積極進取の住友事業精神が色濃く受け継がれています。前向きに次の成長へのチャンスと捉え、明るく元気よく業務に取り組みましょう。
*1 SEQCDDとは、S(Safety:安全)、E(Environment:環境)、Q(Quality:品質)、 C(Cost:価格)、D(Delivery:物流、納期)、D(Development:開発)をさします