07 April 2014

エコマリン 電解型バラスト水処理装置のIMO G9基本承認取得~ 本年5月から船上試験開始 ~

  • 住友電気工業株式会社

住友電気工業株式会社(大阪市中央区、社長:松本 正義、以下、住友電工)と日立造船株式会社(大阪市住之江区、社長兼COO:谷所 敬、以下、日立造船)は、電解型バラスト水処理装置「ECOMARINE®-EC」を共同開発してきましたが、このほど、IMO(International Maritime Organization、国際海事機関)が「活性物質を利用するバラスト水管理システム承認のための手順(G9)」で定める基本承認(BA)を取得しました。また、本年5月より実船での船上試験を行う予定です。

両社は、2012年12月に「エコマリン技術研究組合(大阪市此花区、理事長:田中 茂、住友電工専務取締役)を設立し、住友電工のフィルター技術と日立造船が有する電解技術ならびに舶用事業における知見を最大限に融合させ、環境への負荷が少ない低消費電力で高性能な電解型バラスト水処理装置「ECOMARINE®-EC」(定格処理量500m3/h)を開発してきました。

本装置は、本年5月より実船での船上試験を行うことが決定しており、来夏にIMOのG9最終承認(FA)を取得し、来秋には国土交通省の型式承認を取得することを目指しています。

【本装置の特長】

1.高性能な電極により、低塩分濃度(1PSU)でも低消費電力で高い殺滅性能を発揮します
2.高い濾過性能を有する住友電工のRCフィルター装置により、海水中のLサイズ(>50μm)生物は完全に除去され、Sサイズ(≦50μm、>10μm)生物もある程度取り除くことができます
3.RCフィルター装置で漉し取れなかった生物はサイズが小さいので低濃度の次亜塩素酸でも殺滅できるため、中和剤の投入量を抑えることができます

また、当エコマリン技術研究組合は、2015年度を目標に事業形態を合弁会社に移行させ、本装置および住友電工が開発中の紫外線型バラスト水処理装置「ECOMARINE®-UV」の販売を開始する予定であり、2014年4月9日から11日まで東京ビッグサイトにて開催される国内最大の国際海事展「SEA JAPAN 2014」に出展いたします。

【本装置の処理イメージ図】

漲水時
漲水時
排水時
排水時

*1 ECOMARINE® は、住友電気工業株式会社の登録商標です。

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