住友銅吹所跡

住友ゆかりの地~大阪①~

住友銅吹所跡

住友と大阪との関係は、江戸時代初期にまで遡ります。住友家二代友以(とももち)が銅精錬と銅細工を家業として、 大阪に銅吹所(銅精錬所)を開設したのが、その端緒です。以来、大阪を中心に事業を展開してきました。
今回は大阪での事業の原点である住友銅吹所跡(大阪市・中央区)をご紹介します。

住友銅吹所跡
住友銅吹所跡
住友銅吹所跡
鼓銅図録(資料提供:住友史料館)
鼓銅図録(資料提供:住友史料館)

大阪市中央区に住友銅吹所跡があり、現在は公園になっています。この住友銅吹所は、住友家二代友以により大規模な銅吹所(銅精錬所)として開設され、日本を代表する精錬所となりました。友以は、住友の事業精神を説いた初代・政友を義父に、そして、日本にはじめて「南蛮吹き」の銅精錬技術をもたらした蘇我理右衛門を実父にもつ人物です。

江戸時代、大阪は銅精錬業の中心地で、この地にあった住友銅吹所は日本最大であり、最盛期には面積750坪(約2,500平方メートル)、百数十人の職人たちが働き、日本の生産量の約3分の1を精錬していたといわれています。住友銅吹所跡にはケース越しに、精錬炉も展示されています。銅吹所廃止後、この敷地は住友家の邸宅となり、明治12年(1879)には洋館や庭園がつくられ、東側には独立建物としては日本最古となるビリヤード場が建てられました。

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