慶沢園

住友ゆかりの地~大阪③~

慶沢園

住友と大阪との関係は、江戸時代初期にまで遡ります。住友家二代友以(とももち)が銅精錬と銅細工を家業として、大阪に銅吹所(銅精錬所)を開設したのが、その端緒です。以来、大阪を中心に事業を展開してきました。
今回は住友のゆかりの地 慶沢園(大阪市・天王寺区)をご紹介します。

慶沢園
慶沢園
慶沢園
慶沢園

慶沢園は、大阪のシンボル通天閣を望むことができる天王寺公園内にある純日本風の林泉回遊式庭園です。

慶沢園は、住友家の茶臼山本邸庭園として、近代庭園の第一人者、七代目小川治兵衛(植治)の作庭により造園開始から10年の月日をかけ、1918年(大正7年)に完成しました。池には大小3つの島が浮かび、周囲の林間を回遊し鑑賞する林泉回遊式で、全国から名石・名木を集めた広大な庭園となっています。小川治兵衛は、平安神宮神苑、円山公園、無鄰菴など数々の庭園を手掛け、近代造園のスタイルを確立したと称えられる造園家です。

慶沢園に隣接する茶臼山は、かつて豪族の墓があり、大坂冬の陣では徳川家康の本陣に、大坂夏の陣では真田信繁(幸村)の本陣となっていたといわれています。

この慶沢園は、1926年(大正15年)に住友家から大阪市に寄贈されました。

慶沢園はリニューアル工事のため、令和6年4月1日から休園しています。
再開時期は、令和7年春を予定しています。

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