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「見る、知る、活かす」~解析技術がもたらす高信頼性の実現~

 国連サミットで採択された「SDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)」。世界が解決しなくてはならない課題に対し、「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」が示されている。「17の目標」では、貧困問題の解消や飢餓の撲滅、気候変動対策、ジェンダー平等、教育・福祉の充実など地球規模のテーマが掲げられているが、その一つに挙げられているのが、9番の「産業と技術革新の基盤をつくろう」だ。すなわち、強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を目指すというものである。これはモノづくりに関わるすべての企業に課せられたミッションといっても過言ではなく、その持続可能性や技術革新の推進・拡大においては、追究すべき 余地が多分に残されている。

 住友電工グループは創業以来、多種多様なインフラ製品を社会に供給してきた。その根底にあったのは、社会を支えるという自覚・使命感であり、製品の高い信頼性を実現するための技術革新への取り組みだった。これらの時代に先駆けた製品・技術開発の背景には、モノづくりの課題の本質を解明し解決する「見る、知る、活かす」解析技術があった。持続的に取り組んできた解析技術の進化・発展こそが、住友電工グループのモノづくりを強力に支え、社会が要請する高信頼のインフラ製品を生み出す基盤となっている。その取り組みは「SDGs」のステートメントと呼応するものだ。そして、2050年までに我が国が目指すカーボンニュートラル(脱炭素社会)の実現に大きく寄与するものでもある。今回は、住友電工グループの叡智が結集された解析技術の世界を探り、その具体的な取り組みを紹介する。

半導体パッケージX線CT像
半導体パッケージX線CT像
電線の断面像
電線の断面像

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モノづくりを支える叡智~本質を追求し、解明する解析技術の世界~(1)