
アキシャルギャップモータの特長
近年では、モータの軽薄化・高性能化への要望の高まりから、一般的なモータ(ラジアルギャップモータ;RGM)の基本構造を革新的に変更して軽薄化を実現しつつ、出力密度を高めたアキシャルギャップモータ(AGM)に注目が集まっています。
アキシャルギャップモータ(AGM)は、従来の一般的なラジアルギャップモータ(RGM)と比較して、薄型領域で出力密度と効率に優れるモータです。従来のラジアルギャップモータ(RGM)と比較して、性能(トルク,最高効率)同等で軽薄化を達成しています。
1.アキシャルモータとラジアルモータの構造の違い
AGMはRGMに対して、同等の性能であれば薄型化や小径化が可能です。また、同等の体格の場合には高性能化が図れ、さらにAGMの構造上、複数の機能を統合することもできます。
モータ搭載製品の付加価値向上に貢献
1.同等の性能であれば
体積や重量を約½にすることが可能です
2.同等の体格があれば
出力を2倍にすることができ、複数の機能を一体化できます

2.モータの扁平領域でのアキシャルモータとラジアルモータの比較
AGMは、アスペクト比の低い扁平領域において、RGMに対して性能で優位性を持っています。 従って、従来のRGMのサイズや性能でお困りの皆様に対してひとつの解決策としてご提案します。
当社ではモータ仕様に基づいたAGMの設計検討も可能ですので、ご希望の皆様はお問い合わせください。

3.アキシャルモータを用いた開発事例
環境に配慮した20kW級の駆動モータの開発
20kW級のラジアル駆動モータと同じ体積・同じ出力を持ち、環境への配慮や資源リスクの低減を図ったアキシャルモータを開発しました
環境に配慮し、調達や資源のリスクを減らします
ラジアルギャップモータ(RGM)
✔ 電磁鋼板
✔ ネオジム焼結磁石
✔ 平角銅線
アキシャルギャップモータ(AGM)
✔ 圧粉コア
✔ フエライト磁石
✔ 丸銅線

資源リスクに配慮した20kW級・駆動用アキシャルモータの性能優位性
駆動用ラジアルモータ(Nd焼結磁石)に対して、駆動用アキシャルモータ(フェライト磁石)は同サイズで最大出力を向上させ、多くの運転領域で高効率化を実現しました

減速機、ブレーキ一体ドライブユニット
アキシャルモータの中空構造の内側のスペースを有効に活用し、減速機内蔵モータとして圧倒的に薄型化を実現しました。 一般的なラジアルモータに対して、軸長および重量が半減以下になる可能性があります(※当社独自調査)。

遊星減速機内蔵
アキシャルモータは電磁気部が中空形状で構成されるため、遊星減速機を中空部に内蔵することで体積アップすることなく減速機を内蔵できます。

遊星減速機付き(外付け)
汎用の遊星減速機の取り付け互換性を確認しております、詳細はお問い合わせ下さい。 更には、専用の遊星減速機も取り揃えております。

薄型・高剛性減速機付きユニット
薄型・高剛性で減速比(50:1)の減速機付きユニットを開発中です。詳細はお問い合わせ下さい。
4. アキシャルモータ・トライアルモデル
アキシャルモータのメリットやサイズ感、取り付け性等をご確認頂くためのトライアルモデルを
以下に示す仕様で準備しています。
・□60×33t mm 定格200W,0.65Nm
・□90×36t mm 定格500W,1.6Nm
・□105×49t mm 定格1000W,3.2Nm

参考)□90mm(ダブルステータ)トライアルモータ詳細仕様

更に詳細情報をご希望の場合は、お問い合わせください。