30 September 2025

センター穴加工や面取り加工に最適超硬リーディングドリル「マルチドリルMDC型」を開発、販売開始

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下「当社」)は、センター穴加工や面取り加工に特化した「マルチドリルMDC型」を開発し、2025年10月より販売を開始します。

主に自動旋盤加工では、前工程として行うセンター穴加工において、センター穴の精度が後工程の穴あけ精度に大きな影響を与えます。特に、剛性の低い小径ドリルを使用する際の穴曲がりを抑制するため、高精度なセンター穴加工を実現する工具の需要が高まっています。

当社はこうしたニーズに応えるため、「マルチドリルMDC型」を開発しました。優れた求心性により高精度なセンター穴加工を実現することで、穴あけ加工の品質向上に貢献します。

さらに、本製品は穴あけ加工の後工程である仕上げ加工や、ねじ切り加工に必要な穴口元の面取り加工にも対応しています。切れ味の良い刃型によりバリの発生を抑制し、後工程の加工の安定化と品質の向上に寄与します。

当社は、これからもお客様のニーズに応える製品の開発と提供を進め、ものづくりの現場における品質向上に貢献してまいります。

DPS_MDC_01.jpg
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超硬リーディングドリル「マルチドリルMDC型」

1. 特長
(1) 優れた求心性と低抵抗
低抵抗かつ食いつき性の良いシンニングを採用し、高精度なセンター穴加工を実現。
これにより次工程の穴あけ加工にて穴曲がりを抑制。
(2) 鋭い切れ味
切れ味のよい刃型を採用し、センター穴加工や穴口元の面取り加工でのバリを低減。
くわえて、コンタリング加工*や角面取り加工、溝加工などのミリング加工にも対応。

2. ラインアップ
外部給油式6型番
工具径: φ3、φ4、φ6、φ8、φ10、φ12 mm
先端角: 90°


*コンタリング加工
被削材の輪郭に沿って工具を動かし、表面形状を仕上げる加工。

プレスリリース

センター穴加工や面取り加工に最適超硬リーディングドリル「マルチドリルMDC型」を開発、販売開始

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