23 January 2025

スコットランド連系線プロジェクトShetland2のキャパシティ予約契約締結

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下「当社」)は、SSEN Transmission(本社:スコットランド パース、取締役社長:ロブ・マクドナルド、以下「SSEN」)と、英国の本土と最北端のシェットランド諸島間を連系する525kV高圧直流(HVDC)XLPEケーブルプロジェクト「Shetland2」についてのキャパシティ予約契約(Capacity Reservation Agreement、以下「CRA契約」)を締結いたしました。

本プロジェクトは、英国の主要送電システム運営者であるSSENより、当社のコンソーシアムパートナーであるVan Oord Offshore Wind UKと共に、2024年5月に受注が内定しており、これに続き、このたびCRA契約を締結いたしました。本プロジェクトで納入する高圧直流ケーブルは、スコットランドNigg港に建設中の当社新工場で製造する予定であり、525kVの高圧直流ケーブルの製造は英国国内で初めてとなります。

新工場は、英国の電力送電網の強化に向け海底ケーブルの製造・供給に寄与するもので、敷地面積15万m²に総額3億5千万ポンド(約700億円)規模の建築工事を進めています。2024年5月15日に工事を着工し、現在工場の基礎工事が進められており、その後12~15ヵ月をかけ鉄骨工事と工場の内装工事を行う予定です。

本プロジェクトを進めるにあたり、現地のサプライチェーン活用の最大化を目指しており、新工場では150名の雇用創出が見込まれ、サプライチェーン全体を含め、間接的にはさらにその倍の雇用を生み出すことが期待されています。

当社はVan Oord Offshore Wind UKと共に、安全かつ迅速に本プロジェクトを成功させることに全力を尽くしてまいります。

現場写真
現場写真
建設現場の様子

今回の契約締結にあたり、関係政府機関および各社よりコメントをいただきましたので、以下にご紹介いたします。


■Van Oord Offshore Wind UK 取締役社長 アーノウド・クイス氏コメント
SSENとのCRA契約の締結を発表できることを嬉しく思います。これはShetland2のプロジェクトにとって重要なマイルストーンです。Van Oord Offshore Wind UKのケーブル敷設に関する豊富な専門知識を活かし、この取り組みに貢献できることを誇りに思っています。この契約は、エネルギーインフラの構築とエネルギー転換の促進をやりとげようという私たちの共通の決意の表れです。

■SSEN Transmission 取締役社長 ロブ・マクドナルド氏コメント
住友電工とVan Oord Offshore Wind UKとともに、Shetland2のプロジェクトでこの重要なマイルストーンに到達できたことを非常に嬉しく思います。住友電工の新工場建設の進捗を目の当たりにし、その投資とスコットランド・ハイランド地方の経済へ大きく貢献できることを誇りに思います。

■英国投資担当 ポピー・グスタフソン大臣
経済成長は私たちの「プラン・フォー・チェンジ」に不可欠であり、この素晴らしい投資はネットゼロへの移行において重要な役割を果たします。クリーンエネルギーは今後の産業戦略において成長分野として位置づけられており、私たちは投資の誘致と確保を支援するだけでなく、スコットランドおよび英国全体で高い技術を要する職を支え、長期的に安定した成長を実現します。

■英国エネルギー担当 マイケル・シャンクス大臣
英国をクリーンエネルギーの超大国にするという私たちの使命は、高度な技術を持つ英国のサプライチェーンへの投資に大きな機会をもたらし、スコットランドおよび英国全体で数千の雇用を創出します。住友電工の新工場は、スコットランドにおける世界有数のオフショア技術を示す素晴らしい例であり、英国の国産クリーンエネルギーセクターの拡大に大きく貢献するでしょう。

■スコットランド エネルギー担当 ジリアン・マーティン大臣代行
スコットランドは急速に再生可能エネルギーの大国となりつつあり、環境を保護しながら経済を成長させ、雇用を創出する機会を提供しています。
スコットランド政府は、洋上風力発電のサプライチェーンを現地に確立するため、5年間で最大5億ポンドを投資し、労働力、企業、地域社会、全てがその恩恵を受けることを目指しています。今回の発表は、ハイランド地方において数百人の雇用を生み出す新工場を建設する住友電工に対するスコットランド政府の重要な支援によって実現したものです。

プレスリリース

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