10 October 2024

深穴加工(L/D=7)に対応「インサート交換式ドリル SumiDrill® GDX型」を開発、販売開始

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下「当社」)は、「インサート交換式ドリル SumiDrill® GDX型」を開発し、2024年11月 より販売を開始します。

超硬の使用量が少なく低コストであり、また工具管理に優れ、再研磨の必要がないインサート交換式ドリルは、自動車産業をはじめとする幅広い分野で使用されており、その需要は年々増加しています。また、インサート交換式ドリルでは対応が難しい深穴加工も、近年は風力発電部品をはじめとする大型加工部品でのニーズが高まっています。

当社は、これらのニーズに応えるため深穴加工(L/D=7)にも対応した「インサート交換式ドリル SumiDrill® GDX型」を開発しました。これにより、従来インサート交換式ドリルでは対応が困難であった深穴やステンレス鋼、一般構造用圧延鋼材でも安定加工を実現します。

L/D
L(穴深さ)÷ DC(工具の刃径)で算出される、穴の深さの指標。

GDX_004_W1000.jpg
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「インサート交換式ドリル SumiDrill® GDX型」

1. 特長
(1)高剛性ボディ設計と優れた切りくず排出性を実現
 ボディ剛性と切りくず排出性を高次元で両立、最長L/D=7の深穴加工に対応。

(2)中心刃インサートと外周刃インサートの個別最適設計
 中心刃と外周刃をそれぞれに求められる性質に応じて専用設計化。さらに、汎用のG型
 ブレーカと切りくず処理に優れるL型ブレーカを使い分けることで切りくず排出性を向
 上。一般鋼だけでなく、ステンレス鋼や一般構造用圧延鋼材でも優れた性能を発揮。

(3)最新材種の適用
 様々な被削材に対応可能なコーテッド超硬材種「ACU2500」を適用。
 さらに外周刃には、鋼加工に適した材種「ACP2000」や難削材の加工に適した材種
 「ACS3000」を選択でき、長寿命を実現。

2. ラインアップ
 本体  48アイテム
 インサート  8アイテム

3. 販売計画
 初年度 2億円/年、4年後 16億円/年

4. 標準価格
 本体 77,600円~134,500円(税抜)/個
 インサート 1,340円(税抜)/個

プレスリリース

深穴加工(L/D=7)に対応「インサート交換式ドリル SumiDrill® GDX型」を開発、販売開始

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