01 August 2024

鋼旋削用コーティング材種「AC8115P」を開発、販売開始

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 「当社」)は、鋼旋削加工の高能率化やドライ化に最適な新材種「AC8115P」を開発し、2024年9月より販売を開始します。

自動車産業をはじめとする機械部品加工や、重電・鉄鋼・建設機械加工においては、切削工具の寿命延長やコスト低減だけでなく、GX実現のため、電力使用量の削減が期待できる高能率加工やドライ加工への要望が高まっています。このような加工においては切削工具に要求される耐摩耗性の水準が従来よりも高くなっています。

当社はこれらのニーズに応えるため、鋼旋削加工の高能率化やドライ化に最適な新材種「AC8115P」を開発しました。「AC8115P」は鋼旋削加工において優れた耐摩耗性を発揮し、寿命延長や加工コスト低減に加え、GX実現に大きく貢献します。

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1. 特長
当社独自CVD*コーティング技術の「アブソテック(Absotech®)」を適用し、結晶配向性の制御技術をさらに洗練させたアルミナ層と耐塑性変形性に優れる新超硬母材を組み合わせることで、耐摩耗性を大幅に向上させました。これにより、鋼旋削における高能率加工やドライ加工において長寿命を実現します。

2. ラインアップ
インサート計679型番

3. 販売計画
初年度 1.2億円/年、3年後 6.8億円/年

4. 価格
(標準品)CNMG120408N-GU AC8115P 1,030円(税抜)


*CVD(Chemical Vapor Deposition):
ガス反応を利用して、物質の薄膜を形成する蒸着法のひとつ。反応容器で加熱した基板物質上に、目的とする薄膜の成分を含む原料ガスを供給し、気相または基板表面での化学反応により膜を形成させる方法。  

プレスリリース

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