25 April 2024
北海道-本州間の北斗今別直流幹線増強(新々北本連系線)向け超高圧直流XLPEケーブル(HVDC)製造・施工を受注
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治 以下、「当社」)は、北海道電力ネットワーク株式会社(本社:札幌市中央区、代表取締役社長:細野 一広 以下、「北電ネットワーク」)が実施する北斗今別直流幹線増強(新々北本連系線)工事に関し、250kV直流XLPEケーブルの製造・施工を受注しました。
北海道エリアにおける今後の再生可能エネルギーの導入拡大や供給力及び調整力の安定的な確保、電力レジリエンス強化を目的に当社が地中区間を施工した、北海道と本州を結ぶ連系設備「北斗今別直流幹線(新北本連系線)」が2019年3月28日から運用されています。今回新たに新北本連系線の増強となる新々北本連系線工事が決定、青函トンネル内約24kmに250kV直流XLPEケーブルを追加敷設する工事を受注しました。これにより北海道と本州の合計連系容量は90万kWから120万kWに増強されます。
今回の受注により、国内の直流XLPEケーブル連系線案件である、電源開発の北本連系線、北電ネットワークの新北本連系線・新々北本連系線の3案件はすべて当社の施工となります。
政府が掲げる2050年カーボンニュートラル実現を見据えた広域連系系統の長期展望として電力広域的運営推進機関は、2023年3月に広域系統長期方針「広域連系系統のマスタープラン」を策定し、「S+3E」*1の同時達成、2050年カーボンニュートラル実現と電力の安定供給の維持だけでなく、電力ネットワークの強靱化、電源の脱炭素化から再生可能エネルギーの主力電源化を実現するため、更なる広域連系系統整備を計画しており、直流XLPEケーブルの重要度は増しています。当社はこれまで培ってきた国内外の直流XLPEケーブルの実績と信頼で、政府が推進する「広域連系系統のマスタープラン」の実現に貢献します。
工事概要
送電容量 | 30万kW |
ケーブルルート全長 | 約24km |
敷設場所 | 青函トンネル内 |
ケーブル仕様 | 250kV直流XLPEケーブル |
着工時期 | 2024年4月 |
完工予定 | 2027年12月 |
*1 S+3E
安全性(Safety)を大前提とし、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)を同時に実現する考え方
■ご参考
・2019年5月16日プレスリリース
高圧直流ケーブル事業の推進
https://sei.co.jp/company/press/2019/05/prs040.html
・2015年8月28日プレスリリース
北海道-本州間の250kV直流XLPEケーブル工事を受注
https://sei.co.jp/company/press/2015/08/prs065.html
・住友電工未来構築マガジン(2022年6月発行)
直流送電ケーブル最前線
https://sumitomoelectric.com/jp/sites/japan/files/2022-06/download_documents/sei_id018.pdf