01 April 2024

住友電気工業株式会社（本社：大阪市中央区、社長：井上 治、以下「当社」）は、4月1日（月）に、新入社員388名（専門職239名、一般職18名、技術職131名）の入社式を本社にて行いました。入社式における社長挨拶（要旨）について、以下の通りご案内します。

社長の井上です。皆さん、入社おめでとうございます。本日、新しい時代を担う皆さんをお迎えすることができ、社長として大変嬉しく思います。住友電工グループを代表して、心より歓迎します。

住友電工グループは、400年余にわたり、連綿と受け継がれてきた｢萬事入精（ばんじにっせい）｣｢信用確実（しんようかくじつ）｣｢不趨浮利（ふすうふり）｣｢技術の重視｣｢人材の尊重｣｢企画の遠大性｣｢自利利他（じりりた）、公私一如（こうしいちにょ）｣という住友事業精神と、住友電工グループ経営理念を、あらゆる活動の根本に据え、現在では、世界約40ヵ国で約29万人の社員が働く、グローバルな企業集団となっています。

また、現在当社グループでは、ありたい将来像「Glorious Excellent Company」の実現に向けて、大きな社会変革を踏まえた長期ビジョン「住友電工グループ2030ビジョン」、およびそのマイルストーンである「中期経営計画2025」の達成に取り組んでいます。さらに公益を重視し、5つのステークホルダーとの共栄を図ることを目指し、「五方よし」（マルチステークホルダーキャピタリズム）の実践を通じて、社会のより良い発展に貢献する方針を掲げています。今後皆さんは、それぞれの部署に配属される訳ですが、これら全社方針への理解を深めて頂き、それぞれの部署の目標達成に向けて、力を存分に発揮頂き、ともに将来の住友電工グループを築いていきましょう。

さて、皆さんの活躍と成長への期待を込めて、次の３点をお願いします。

１．安全とコンプライアンスの徹底
「安全とコンプラアンスの徹底」皆さん、「安全」についてはピンとこないかもしれませんが、メーカーである当社グループでは、「安全はすべてに優先する」、「すべての災害は必ず防ぐことができる」という基本方針の下、｢人・モノ・設備の完全無災害を実現する世界トップの安全企業｣の実現を目指し、事務所部門を含む全員参加による安全活動を推進しています。今後、安全教育等も受講されると思いますが、是非、真摯に学び、愚直に実践して頂くようお願いします。

コンプライアンスについては、昨今も、独禁法などの法令違反や、品質不正、各種ハラスメントなどの企業不祥事により、長年築いた信用や信頼を一瞬にして失うという事例が頻発しています。法令遵守、企業倫理の堅持は、社会から信頼、尊敬される企業として持続的に発展していくための絶対的基盤であることを強く認識してください。その上で、会社や職場における作業標準や規則など様々なルールの理解と遵守をお願いします。また、判断に迷う時は、立ち止まって、住友事業精神に立ち返って行動するようお願いします。

２．新しい取組みの提案と果敢なチャレンジ
当社グループの歴史は、積極進取の姿勢で、変化の波を上手く捉えて、成長を遂げてきた歴史でもあります。そして今も、GXやDX、そして自動車分野におけるCASEなど、当社事業の将来を左右する大きな変化が加速しています。

こうした認識のもと、皆さんには、まずは仕事の基本をしっかり身に着け、職場や持ち場で積極的に新しいアイデアを打ち上げて、失敗を恐れることなく、果敢にチャレンジしてほしいと思います。そして、会社もサポートしますので、自身の専門性や能力を常に磨いて頂くとともに、普段から社会の要請や変化に対するアンテナ感度を高くし、担当業務に対する問題意識と、強い目標達成意欲を持って仕事に取り組むようお願いします。

３．コミュニケーションと健康を大事にする
住友電工グループが今後も持続的に成長するためには、様々なバックグラウンドを持つダイバーシティに富んだ社員全員が、会社や職場の目標にベクトルを合わせて、持てる能力を発揮頂かねばなりません。そのための土台となるのが、縦横のコミュニケーションと心身の健康です。

まずは、「上司や同僚に対し自ら進んで挨拶し、積極的にお互いを知ること」を心掛けるなど、新たな幅広い人間関係の構築に努力頂きたいと思います。

また、当社グループは、社員が健康で、活き活きと活躍する企業を目指し、様々なプログラムを導入しています。これらの活用も含め、明るく元気よく仕事に打ち込めるよう、オンオフの切り替えや、適度な運動など、自身の健康管理には十分留意して欲しいと思います。

最後になりますが、皆さんが、ご家族など周囲の方への感謝の気持ちを忘れず、信頼される社会人として活躍されること、そして素晴らしい会社生活を送られることを祈念し、私からの挨拶とします。