24 October 2022
低抵抗インサート縦置きサイドカッタ SEC-スミデュアルミルTGC型を開発、販売開始
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、低抵抗インサート縦置きサイドカッタSEC-スミデュアルミルTMTGC型を開発し、2022年11月より販売を開始します。
サイドカッタは自動車や工作機械、建機などの各種機械部品の加工で広く用いられます。一般的なサイドカッタの加工において、工具突出し量が長い場合には、びびり振動により加工面品位の悪化、工具寿命の低下につながるなど、様々な問題が生じることがあります。そのため、びびり振動を抑制する低抵抗製品へのニーズの高まりに応えつつ、切れ味の良いカッタが求められています。また近年、環境配慮の観点で電力消費を抑制しながら高能率で加工できるサイドカッタへの期待も高まっています。
当社はこうした期待に応えるため、低抵抗インサート縦置きサイドカッタ「SEC-スミデュアルミルTMTGC型」を開発しました。SEC-スミデュアルミルTMTGC型は、切れ刃傾き角+10°をはじめとした切れ味重視設計により、優れた切れ味を発揮します。また、インサート材種には耐欠損性と耐摩耗性に優れるACU2500を採用し、生産性向上や工具費低減などの課題解決、高能率加工によるユーザーの省電力化に貢献します。
1.特長
(1)サイドカッタの様々な加工に対応
ボディはオーダー設計で刃幅17mm以上に対応可能です。溝加工をはじめ、隅削り などの様々なアプリケーションに適用可能です。
(2)低抵抗・低振動を実現
切れ刃傾き角+10°の切れ味重視設計により、優れた切れ味を発揮します。不安定加工となりやすい低剛性ワークの加工でもびびり振動を抑制し、安定加工が可能です。
(3)良好な加工面品位を実現
独自のインサート配置設計により、溝底のつなぎ目段差が目立たず、良好な加工面品位が得られます。
2.ラインアップ
インサート:計5型番 (材種ACU2500)
(ボディ:受注生産)
3.販売計画
初年度1億円/年、2年後2億円/年
4.価格
インサート:3,340円(税抜)
(ボディ:受注生産)