08 November 2021
タイ・都市鉄道「レッドライン」 建設プロジェクト向け 電力・通信ケーブル等を納入
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、三菱重工業株式会社(以下 三菱重工)より受注した、タイ王国都市鉄道新路線・レッドライン建設プロジェクト向け各種ケーブル類(総計約2,800km)を納入しました。
タイ王国では、バンコク首都圏の交通渋滞緩和および大気汚染の改善、そして増加する輸送需要への対応に向け、政府による「バンコク大量輸送網整備事業」が進められています。
この事業の一環であるレッドライン建設プロジェクトは、バンコク市中心部のBang Sue(バンスー)駅を起点とし、北に26.4キロメートル(北線)、西に14.6キロメートル(西線)延びる、全線高架の鉄道路線を建設するものです。北線は日本政府からタイ政府へ供与される円借款、西線はタイ政府自己資金にて建設され、2021年8月に全線開通しました。
住友電工グループは、パンタグラフを通じて鉄道車両に給電するトロリ線を始め、電力ケーブル、信号ケーブルなど、鉄道建設には欠かせない幅広い製品を一括して提供できることを強みとしています。
本プロジェクトを受注したコンソーシアムを構成する三菱重工向けに、電車線路用のトロリ線、硬銅撚り線、中低圧電力・信号・通信用の各種ケーブルなど、これまで当社が受注した鉄道建設プロジェクトの中でも、最多品種の製品を納入しました。
住友電工グループは、1914年にトロリ線の製造・販売を開始し、以来100年以上にわたり、鉄道網構築事業に欠かせない製品・サービスを世界中に提供しております。特にアジア諸国においては、交通需要の高まりや経済活動の広域化、また環境負荷増大、地球温暖化などへ対処するため、鉄道インフラ整備事業が活発化しており、今後も更なる増加が見込まれます。当社グループは、現在もインド貨物専用鉄道建設プロジェクトにおいて、当社最大の受注量となるトロリ線の納入に取り組むなど、様々なプロジェクトに製品・サービスを提供してきております。今後も住友電工グループは、これまで培ってきた経験を活かし、幅広い製品・サービスで、高品質なインフラ構築に貢献してまいります。
▼ 本プロジェクトでの納入製品一覧
製品 | 納入量 | 製造工場 | |
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トロリ線 | 約180km | 大阪製作所 | |
硬銅撚り線 | 約 170km | インドネシア (Sumi Indo Kabel) |
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鋼心アルミ撚り線 |
約 230km |
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硬アルミ撚り線 | 約 200km | ||
中低圧ケーブル(600V~25kV) | 約 1,670km | ||
信号・通信用ケーブル |
約 360km |