藤野さん扉絵①

人との繋がりをソフトウェア開発に活かす

藤野 健治郎

ブロードネットワークス事業部 ネットワーク機器部

2011年入社/システム情報科学修了

志望動機

学生時代の研究から、通信関係分野があるメーカーで働きたいと考えていました。住友電工は幅広い事業分野があり、自身の研究分野を活かして社会に貢献することができると感じたため志望しました。

藤野さん②-4

様々な人との情報共有が大事

私は通信装置のソフトウェア開発を担当しています。具体的には『ソフトウェアの仕様設計、開発部隊への実装指示と工程管理』『海外半導体メーカー製品の調査と当社製品へのフィードバック』などが主な役割となります。ソフトウェアの仕様設計や実装向けた取り組みは、複数の請負会社・人材派遣社員の進捗を管理し、必要に応じた依頼先会社や顧客との折衝を通して適切に業務を遂行する必要があり、非常に困難なタスクです。海外半導体メーカーとのやり取りは当然すべて英語であり、技術的な質問・交渉を行うために、時には電話会議や現地に赴いて会議することもあります。当該製品に関する知識や技術は勿論ですが、社内外関わらず適切な頻度のコミュニケーションやスケジュールの調整能力が重要となります。

藤野さん④-1

新たな視点からの発想を

以前、10G-EPON装置を既存の1G-EPON局側装置との置換に使用できないかという引き合いがあり、それに対応できるソフトウェアの開発を行いました。局側装置を置き換えるからと言って、加入者宅にある既存の1G-EPONの宅側装置(しかも、他社製)をすべて置き換えるのは現実的ではなく、10G-EPON装置で既存の1G-EPON宅側装置を収容するための開発が必須でした。ソフトウェア開発を進める過程で海外半導体メーカーと協力して開発する必要があると判明しました。海外半導体メーカーは当初開発に非協力的でしたが、私はこの開発の重要さを説明し粘り強く交渉をすることで海外半導体メーカーの開発協力を取り付けることができ、既存の1G-EPON宅側装置を収容するための機能を実装することができました。現在では既存の1G-EPON宅側装置を収容できることを強みにシェアを拡大しています。

藤野さん④-4

社会要請にこたえるために

AI技術やメタバース、8K放送、オンラインミーティング、自動運転など、今後の通信ネットワークにおいては、データ量の増加・高速化やそれに伴う消費電力が増大すると予想されています。情報化社会が急激に発展していく中、こういった社会要請にこえるべく高速・大容量でありながら低消費電力な通信装置を開発し、幅広いソリューションを提供できるようになりたいです。そのためには、通信業界を取り巻く事業環境の変化を一早く察知して対応していくことが重要であると共に、新しい知識や技術に積極的に触れて自分自身が成長し、事業環境の変革や技術のイノベーションに対応することが必要だと感じています。