技術の種を探し 人材の種を育てる
中口 真之介
自動車事業本部
2016年入社/電子情報工学科修了
志望動機
住友電工は、私が就職活動の軸である「幅広い分野の事業に参入し安定感があること」「働いている人の雰囲気がいいこと」「グローバルに活躍できること」の3つをすべて満たしていたため、強く志望しました。
半導体を活用した車載電子ユニットの小型化
自動車業界は、Connected(コネクティッド)、Autonomous(自動化)、Shared & Service(シェアリング)、Electric(電動化)の4つをあわせ「CASE」と総称される新しい領域の実現に向け、急速に技術革新が進んでいます。その中で私は、自動車を制御する車載電子ユニットの研究開発を担当。車内居住空間の拡大需要に伴う車載製品の小型化要求に応えるため、半導体を用いた車載電子ユニットのシステム設計に取り組んでいます。家電や携帯等の小型化にも大きく貢献する半導体技術。これを車載製品にも最大限活用出来る技術が確立されれば、ユニットの小型化を飛躍的に推進でき、それが住友電工としての競争力強化にもつながると、私は信じています。またこの研究開発という仕事では、日常生活のささいなきっかけから技術の種を見つけることもあります。それを見逃さないために、常に広い視野を持ちながら、失敗を恐れず積極的に行動してみることを大事にしています。
テーマ責任者として海外でプレゼン
もともと私は、グローバルに活躍したい、という思いを強く持っていました。ですので、海外出張の話が挙がったときは、チャンスを逃すまいと、真っ先に参加を希望しました。募集人数は全社で3名、所属部署からはわずか1名。当時入社3年目の私には、能力的に少し荷が重かったかもしれません。それでも上司は、「うちの会社では、一人ひとりがテーマ責任者だ。失敗したときの責任は私がとるから、中口くんが責任者のつもりで思いきって挑戦してみろ」と、背中を押してくださりました。社内の英語研修プログラムを利用したり、通常報告時の3倍の想定問答を行うなど、出来る限りの準備をして、プレゼンが行われるフランス・パリへ。結果的には、お客様から「いい技術を知ることができてうれしい。非常に興味がある」という評価をもらえ、かつてないほどの高揚感と達成感を味わいました。
事業の組み合わせと世界に広がる活動拠点
住友電工の魅力は、さまざまな事業を展開している点にあります。私が携わる電子ユニット単体ではなく、エレクトロニクス部門のワイヤーハーネスと組み合わせ技術提供により、お客様である自動車メーカーの満足度を一層高めることが期待できます。また、世界中に活動拠点がある点も、魅力のひとつ。若いうちからグローバルに活躍できるチャンスが多いと、自分の実体験からも感じています。今後の私の目標は、海外拠点で仕事をすること。お客様への技術提案や、工場での製造効率改善など、現地でさまざまな業務を経験し、最終的には責任ある役職に就くことを目指しています。さらに、その後は日本に帰ってきて、海外経験を通して感じたことを若手社員に伝えていきたい。そうやって新たな人材の種を育てることで、会社に恩返しが出来れば、と思っています。