モノづくりの上流から下流まで「お客様のために」を意識して
高橋 克征
光通信事業部 技術部
2008年入社/理工学部卒
志望動機
住友電工は通信・ネットワークの上流から下流まで幅広く行っていることから入社後も業種の選択の幅が広いと感じたこと、また、同じ大学の先輩がリクルーターとして熱心に誘ってくれたこともあり、入社を決めました。
国内市場の基盤の維持と拡充
私の仕事は、光ファイバーを搭載した光ケーブルの国内市場の拡販、新製品の設計開発です。一般的に営業技術と呼ばれる職種で、営業担当のプレゼンに同行し、お客様に対して技術面のサポートを行ったり、お客様が望む仕様を整理し、それに該当する製品の提案を行ったりしています。また、新製品の開発が必要となれば、開発全体をとりまとめるプロジェクトマネージャーの役割も担います。チームは海外担当と国内担当にわかれ、私は後者のチームに在籍。現在、売上の多くは海外のデータセンター市場が占めている状況ですが、安定的な利益を出すために、国内市場の基盤の維持と拡充を目指しています。ビジネスはお客様の要望を叶えるためにある。そのことを心に留めおき、営業技術として直接お客様と対峙しながら、光ケーブルの新たな可能性を探る日々です。
自分のアイデアで会社の危機を救う
入社直後は光トランシーバーを扱う部署に配属され、生産技術の仕事をしていました。光トランシーバーは端末と光ファイバーの間をつなぐ電気信号と光信号を変換するもので、商流としては現在の所属部署で扱うものよりも下流に位置します。あるプロジェクトにおいて、受注は急増したものの設備の新規投資が間に合わず、どうにかして既存設備の能力を増強させなければならない事態に陥りました。そこで私は、従来型のバッチ処理(ひとまとまりのデータを順番にひとつずつ処理する方式)ではなく、並列処理のアイデアを提案。さらに、そのアイデアを実現するために、メインの製造拠点である中国の工場に2週間の出張を敢行し、導入を指揮しました。結果的には、お客様から注文を受けた製品をすべて期限内に納品し、会社の利益にも貢献することができました。
イメージ通りのキャリア形成
これまで住友電工で働いてきて感じるのは、若手・中堅・ベテラン関係なく戦力としてとらえられ、相応の責任が与えられること。そして、本人の意思次第でやりたいことが実践できる風土がある、ということです。私自身、部署や取り扱う製品は変わりましたが、キャリア形成については、ほぼイメージ通りここまで来ています。最初に工場に近い製造サイド、次にお客様に近い営業サイドの業務に携わったおかげで、モノづくりにおける下流と上流を経験することができました。今後は、製品の設計開発から、それがお客様のもとに届くまで、一気通貫で理解したうえでサービス提供できる人材になりたいと考えています。そして、どんな部署、どんな職種であっても、「お客様の要望を叶えるために」というスタンスを変えることは、決してありません。