会社の資産を利用して未来像を自由に描こう
片岡 萌子
住友電工ハードメタル株式会社
2017年入社/理学部卒
志望動機
就職活動時に出会った住友電工の先輩社員は皆、表情が明るく活動的で、仕事に対して前向きな印象を受けました。また、若いうちからさまざまな経験を積ませてくれるという点に魅力を感じ、入社を決意しました。
生産技術と開発設計を兼務
私が所属する住友電工ハードメタル株式会社の光学部品開発室では、レーザー加工機用レンズの開発生産を行っています。そのなかで私が担当する業務は、レンズの素材を合成する工程の生産技術と、レンズの開発設計です。お客様に最も近い開発設計と生産技術を兼務することは珍しいかもしれませんが、私は事業の全体像を見ることができる点にメリットを感じています。レンズの開発設計では、お客様が希望する仕様にあわせ、オーダーメイドで設計します。そこで重要になってくるのが、性能とコストのバランス。性能を上げれば当然コストも上がる、かといって、コストダウンのために性能は落としたくないと、落としどころで悩むことはよくあります。そんなとき私は、生産技術兼務ということを活かし、素材の側面からも解決策を探るようにしています。
入社3年目で大きな設備投資
入社3年目で大きな設備投資を行ったのは、私のなかで特に印象深い出来事です。それはレンズ素材の結晶を切断する設備で、工程の順番を入れ替えたらもう少しロスを減らせるのではないかと思った私は、上司に改善を進言しました。上司の回答は「片岡さんがそう思うなら、やってみたらどうだ?」。既製品では要件を満たさなかったため、数千万円投資して特注の設備をつくる必要があるとわかったときは、不安もありました。それでも、機器メーカーと仕様の打ち合わせを繰り返し、たくさんの周囲の協力を得ながら必死の思いで設備導入プロジェクトを前に進めました。1年半がかりで導入した新設備は現在も稼働しており、ロスの削減に大きく貢献しています。そして、若手のうちからこれほど大きな仕事を任せてもらえるのは住友電工ならではだと、改めて感じました。
エンジニアとして技術を受け継いでいく
これから目指す姿として、まずは今の業務でエキスパートと呼ばれる人材になりたいと思います。私が携わる「ZnSe」という素材の合成技術は、国内では住友電工だけが持っている希少な技術です。そういった代々積み重ねられてきた技術をしっかり承継し、さらに未来の世代へと受け継いでいきます。その先のことは、今の段階ではまだ具体的なイメージがありませんが、まったく違う事業や業務に携わるのもおもしろいかな、と考えています。住友電工は、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちが集まり、さまざまな事業を展開しています。ひとりで不安や悩みを抱える必要はありません。上司や同僚はもちろん、他部署の人に相談すれば、意外とすぐに解決できることもたくさんあります。社内の人脈を活用し、次に目指す姿も探していくようにします。