DLR(ダイナミックラインレーティング)とは

再生可能エネルギー発電所の増加により送電系統の送電容量を超えてしまった場合に、発電された電気を全て送ることができない状態となることを系統混雑と呼んでいます。この混雑を解消する一つの手段として,DLR(ダイナミックラインレーティング)が注目されています。DLRとはこれまで固定されていた(静的)送電容量を送電設備などに設置されたセンサ情報を基に時々刻々(動的)と変化させることで送電容量を増やす運用手法です。

特長と強み

送電容量を決定するパラメータの一つに架空送電線の温度があります。架空送電線を高い温度で使用すると軟化し弱くなるため一定の温度を超えないように運用する必要があります。当社のセンサは、架空送電線に取り付けてその温度と電流をモニタリングするため、より正確で、より多くの送電容量アップが期待できます。

製品用途

当社のセンサは架空送電線の温度と送電電流を短い周期で測定することが可能であるため、架空送電線の温度データを使った送電量の増容量や電流データを使った設備保護に用いることが可能です。また気象データ(気温、風、日射)も測定することができるため、悪天候時の状況把握、設備災害時の事後検証にも用いることが可能です。

ラインアップ

DLP

DLRシステム

温度・電流センサと気象センサの情報を使って送電容量を算出します。また気象予測データを取り込むことで、48時間先までの送電容量を予測します。