英国スコットランドに電力ケーブル製造・販売会社「Sumitomo Electric U.K. Power Cables Ltd.」を設立

英国スコットランド政府と共同記者会見実施

（左）当社社長・井上（右）スコットランド　ウェルビーイング・フェアワーク・エネルギー担当　グレイ大臣

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脱炭素社会の実現に向け、世界的に再生可能エネルギーの導入や国家・地域間連系線の建設が進められており、特に活況な欧州市場では、関連する電力ケーブルの需要が拡大しています。中でも英国では2050年までに、スコットランドでは2045年までに、それぞれネットゼロ達成に向け洋上風力発電の導入を積極的に行っており、電力ケーブルの最大需要地の一つと見込まれています。

電力ケーブル事業を拡大するため、当社は2023年4月27日に、スコットランドのハイランド地方に電力ケーブルの製造・販売会社を設立することを決定、共同記者会見を実施しました。

当社社長
井上治

グレイ大臣と共同で、スコットランドに最新鋭のケーブル工場を新設することを発表でき、嬉しく思います。当社は100年にわたるケーブル製造の歴史の中で培ってきた技術、実績と最高水準の品質により、業界を牽引してきました。グリーン社会の発展のために欠かせない当社の技術で、スコットランド政府、英国政府、その他のステークホルダーとともに、将来の国際連系線建設や洋上風力発電プロジェクトの実現に向けて取り組んでいきます。

スコットランド　ウェルビーイング・フェアワーク・エネルギー担当
ニール・グレイ大臣

住友電工がスコットランドに進出を決定したことを大変嬉しく思います。この発表は、ネットゼロ経済を目指すというスコットランド政府の目標に対するステークホルダーの信頼の強さを表しています。住友電工は、再生可能エネルギー関連技術において豊富な実績を有しており、スコットウインドを通じて27GW以上の洋上風力発電容量を実現することを目指しているスコットランドの洋上風力分野において、欠くことのできない存在となると考えています。スコットランド政府、スコットランド国際開発庁、ハイランド＆アイランズ開発公社は、今後も住友電工との間でパートナーシップを発展させ、世界的な再生可能エネルギー革命によってもたらされる機会に対し共に取り組んでいきます。

東京を訪問されたスナク首相と、当社会長・松本および当社社長・井上が2023年5月18日に会談しました。

今回の会談において、スナク首相から当社の英国での電力ケーブル工場投資に対し、「エキサイティングなプロジェクトであり、政府として歓迎、支援していく」という力強い期待のお言葉をいただき、当社の工場設立が英国での洋上風力発電のサプライチェーンの構築や技術開発へ貢献し、再生可能エネルギー活用・グリーン社会の発展につながることを、両者で改めて確認しました。

（左）当社社長・井上　（中央）スナク首相　（右）当社会長・松本

また、会談に続くレセプションのスピーチにおいても、当社の工場新設を英国への重要な投資として言及いただき、英国政府のプレスリリースでも、次の通り発表されています。

「住友電工のスコットランド・ハイランド地方への高圧電力ケーブル工場建設は2億ポンドを超える投資であり、新たに約150人の高度な技術人材の雇用が生まれ、英国にとって非常に有益なものです。この投資により、洋上風力発電プロジェクトなどの重要なインフラ向けの強靱なサプライチェーンが構築されるとともに、洋上風力事業者などの成長をもたらし、英国経済を活性化させるものです」

当社は、英国政府との協力のもと、これまで培ってきた電力ケーブルの高い品質と技術力により、英国のエネルギーセキュリティ、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいきます。

英国チャールズ国王陛下
Nigg港ご視察

チャールズ国王陛下に謁見する当社会長・松本

英国チャールズ国王陛下におかれましては、2023年8月8日、スコットランドへの行幸に際し、当社の電力ケーブル工場の建設予定地があるハイランド地方Nigg港地区をご視察されました。

現地関係者からフリーポート（税制優遇措置対象）となるNigg港のご説明を受けられた後、当社会長・松本が拝顔の栄を浴し、建設予定である工場の概要や現地での雇用創出等についてご説明を申し上げました。

チャールズ国王陛下からは、「英国において最新鋭の電力ケーブル工場設立が実現するよう、成功を祈っている」とのお言葉を頂戴いたしました。

英国スコットランド政府
ユーサフ首席大臣、グレイ大臣と会談

（左）ユーサフ首席大臣　（中央）当社会長・松本　（右）グレイ大臣

当社会長・松本がスコットランド政府ユーサフ首席大臣、グレイ大臣と2023年8月7日にスコットランドにて会談しました。

スコットランド政府から、スコットランドのエネルギー転換やネットゼロ社会の実現に向け、当社新工場が果たす役割は大きく、政府として引き続き支援をしていくとコメントいただき、本件が洋上風力発電のサプライチェーンの構築や技術開発へ貢献し、再生可能エネルギー活用・グリーン社会の発展につながるとの認識で一致しました。

英国ボウイ大臣と会談

（左）エネルギー安全保障およびネットゼロ省原子力・ネットワーク担当ボウイ大臣（右）当社社長・井上

英国大使館にて、エネルギー安全保障およびネットゼロ省原子力・ネットワーク担当のアンドリュー・ボウイ大臣と当社社長・井上が2023年8月8日に会談しました。

当社のスコットランドでの電力ケーブル工場設立についての状況をご説明したほか、風力発電をはじめとした再生エネルギーの電源比率向上をめざしている英国の電力グリッドについて意見交換を行いました。英国およびスコットランドと当社のパートナーシップにも期待しているとコメントをいただき、ネットゼロ社会実現に向けた前向きな議論で大いに盛り上がり、英国での再会、また当社の新工場の起工式へのご出席をお願いしました。

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