産業素材関連事業

産業素材関連事業22V
産業素材関連事業22V

事業概要

住友電工グループは、銅線の伸線工程に必要な線引ダイス用材料の開発を行うために粉末合金の、また銅線の伸線加工を他の金属にも応用して、特殊金属線の研究開発を続け事業化につなげてきました。さらには粉末合金の製造方法である粉末冶金技術を応用し、焼結機械部品を開発してきました。
このように、銅線を細く伸ばす伸線技術を基盤に発展した材料技術をベースとする、超硬合金からダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素などへとつながる超硬の素材を用いた切削・研削工具は、現在ではあらゆる領域で世界のモノづくりを支えています。また、コンクリート構造物やタイヤなどを補強する特殊金属線、主に自動車に使用される焼結機械部品は、社会や産業の発展に不可欠なものとなっています。
当社グループは、自動車の軽量化ニーズの増加、医療・航空機市場の伸長に応え、世界有数の材料開発力、生産技術力を駆使し、お客さまや社会の課題に対する新たな解決策を創出していきます。

中期経営計画"22VISION“ ~ セグメント戦略

産業素材関連事業22V
産業素材関連事業22V
産業素材関連事業2020

2020年度実績

超硬工具やダイヤ・CBN工具、焼結部品、ばね用鋼線、スチールコードなどの需要が新型コロナウイルス感染症の影響により特に上半期に大きく落ち込み、売上高は302,524百万円と28,826百万円(前期比8.7%)の減収となりました。
営業利益は、工場の稼働率が低下したことに伴う収益性の悪化もあり、6,660百万円と6,765百万円の減益となりました。

2021年度の重点取り組み事項

●超硬工具は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復需要に適時的確に対応していくとともに、電動車部品や航空機部品用工具の新規開拓も進め、市場シェアの拡大に努めていきます。

●焼結部品は、今後の事業発展に向けて、電動車向けの拡販とグローバルに展開する各製造拠点のコスト競争力の一段の強化に取り組んでいきます。

●PC鋼材やばね用鋼線については、グローバルな製造販売体制の強化と新製品の開発により収益力の向上を図っていきます。

核融合実験炉
核融合実験炉

社会課題解決への取り組み例

核融合実験炉

当社グループの(株)アライドマテリアルは、脱炭素エネルギーとして【核融合エネルギー(資源・環境・安全性で優れた持続可能なエネルギーとして期待されている)】の実証計画ITER(国際熱核融合実験炉)のダイバータのターゲット用に熱特性に優れたタングステン部品を供給して、開発に貢献しています。