新領域技術研究所

SDGs、DX、CO2フリー等の社会動向から「将来の社会ニーズ」を予測し、当社事業にとって、将来必要となる革新的な新規技術の開発にチャレンジしています。

新領域技術研究所
新領域技術研究所
Simulation of CNT deformation
Simulation of CNT deformation
CNT変形挙動シミュレーション

カーボンナノチューブ

カーボンナノチューブ(CNT)などの高導電性カーボンは、その直線的な構造から、特殊な電子伝導機構による高い導電性、炭素の共有結合による高い強度、高い熱伝導性など、優れた特性がありますが、現在製造されているCNT一本一本の長さが、せいぜい数mmと短いために、線材化した際に本来の導電性や強度が得られていない状況です。
当研究所では、これらの課題解決を目指し、高導電性・高強度カーボン線を実現するために、大学との共同研究により独自の製法を発明し、高品質かつ世界トップクラスの長尺線の開発を進めています。CNTからなる高強度線は、資源に限りの有る金属原料に頼る必要が無く、移動体や構造物の大幅な軽量化が可能となり、省エネに貢献できます。単結晶線の場合、引張強度は鋼鉄の20倍以上もあり、自動車、航空機、建造物用途の構造材等、高強度材としての用途も期待され、宇宙エレベータのケーブル材料に必要な強度を満足する唯一の材料とも言われています。再生可能な新素材の開発を通じて、SDGs12「つくる責任つかう責任」を目指します。

Our target
Proof of concept system
実証システム(建築中)

次世代水素製造技術

日本国政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを決めています。原子力発電が従来計画どおりに稼働できなかった場合に備えて、再生可能エネルギーを、太陽光等の自然エネルギーから作った水素(再生可能水素:Renewable Hydrogen)の形態でグローバル調達する構想が動き始めています。当研究所は、再生可能水素の一大生産候補地であるオーストラリアと連携し、CPV、RF電池、分離膜、水処理等の当社が保有する環境関連技術を活用して、同国での再生可能水素ビジネスを検討しています。また、2025年の大阪・関西万博で日本に再生可能水素を提供することを目標に、東京大学、クイーンズランド工科大学(ブリスベン)等との共同研究を進めており、SDGs7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」を目指します。

水素社会&水素製造
水素社会&水素製造

CORE-DX

Responding to digital transformation

最新のDX・AI関連技術を調査・分析し、当社のモノづくりの強み(CORE)のデジタル化(DX)の深化していく中、生産性向上による強みを活かし、高付加価値化によるさらなる強みを作れる基盤の確立を目的に活動しています。モノづくりの生産性向上と高付加価値化を両立させる基盤となるxR(AR/MR/VR/SR)の最新技術を用いた次世代スマート工場の実現や、イノベーションによる新製品・新事業の創出に取り組み、DXによる社会課題の解決や誰もが質の高い生活を送ることのできる社会の構築を目指すことによって、SDGsの達成に貢献します。

CORE-DX
CORE-DX
細胞検査技術

細胞顕微鏡

将来の再生医療に備え、細胞塊の立体構造を観察できる細胞顕微鏡や観察技術の研究を進めています。

マルチマテリアル

次世代樹脂成形・改質技術

架橋フッ素樹脂をはじめとする次世代樹脂の成形・改質技術を開発しております。

マルチマテリアル
マルチマテリアル

光波を利⽤した熱制御技術の創⽣

中赤外領域(大気の窓)における放射冷却素子(スカイラジエータ)の原理実証を進めています。

マルチマテリアル
マルチマテリアル