2015年 SEWS-MAROC Aïn Aouda
モロッコ首都・ラバット近郊。
社員の約90%を女性が占める
アイン・アウダ工場。
徹底した研修と品質管理を行いヨーロッパの顧客ニーズを満たす製品を送り出しています。
アイン・アウダ工場は首都ラバット近郊に2009年に設立されました。私たちの主要顧客はルノー、PSAプジョーシトロエン、英国日産などの欧州や日系のカーメーカーです。当工場では製品品質、福利厚生、人材開発に重きを置いています。私はこれまでポーランド、スロバキア、ルーマニアで住友電装系列の工場の立ち上げに携わってきました。スロバキアとルーマニア同様に、モロッコも住友電装の工場管理手法を積極的に取り入れています。モロッコ人社員は生活の向上のため、いろいろな文化や習慣を吸収しようとしています。その意味で、日本の働き方を受け入れやすい気質があると思います。社員一人ひとりが研修を通じ、安全第一の姿勢や「3つの管理」※をしっかりと学んでいます。
※3つの管理 作業遵守管理、異常管理、変化点管理
女性社員のライフスタイルに合わせたサポートで産後の復職率100%を実現しています。
この工場では、女性社員の比率が特に高いです。社員が安定していると職場が安定し、生産も安定します。ですから女性社員の声にはできるだけ耳を傾けるよう心掛けています。もちろん法律に沿った3ヵ月の産休がありますし、さらに申請があれば追加の休暇も承認します。モロッコでは女性社員が特に夜間、公共の交通手段を使うことは勧められません。そのため交通手段の提供はとても重要です。工場が社員の家の近くまでバスで送迎しています。産後は一年間、一日一時間、授乳の時間を有給で提供しています。そのため当工場では産休に入った女性社員の復職率はほぼ100%となっています。
安全第一の理念は、自分の身を守るためにも必要だと学びました。
私は2011年11月に入社しました。高校を卒業して初めて就職した会社です。私はアイン・アウダ近くの町で育ち、とても評判が良かったのでこの企業で働くことを希望しました。福利厚生の面では、やはり交通手段が会社から用意されていることがありがたいです。また会社のトレーニングはとても役に立ちます。安全第一の理念は、自分の身を守るためにも大切だと思います。モロッコ人として、住友電工グループの企業で働けることをとても誇りに思っています。