2015年 SEWS-CABIND MAROC Aïn Harrouda
カサブランカ市内から約30km。モロッコ関係会社の中でも 熟練した社員が多く働いているアイン・ハルウダ工場。
充実したキャリアアップシステムで優れた人材の長期的な雇用が実現しています。
2001年SEWS-CIの子会社として設立されたSEWS-CMは、カサブランカ市内の旧工場から近郊のモハメディア市のアイン・ハルウダ工場に2013年に移転しています。よって、この工場で働く社員は、モロッコにおける住友電工グループ会社の工場の中で、勤続年数は最も長いです。製品は主要顧客FCA※に納入しています。私たちは、敬愛する国王陛下から松本社長が雇用創出を通じて国家への貢献を称賛されたことを誇りに思っています。モロッコではまだ人事評価や人材評価システムが充実していません。そのためキャリアアップのために転職していくことが普通ですが、当工場では勤続就労年数が長く、経験豊富で帰属意識の高い社員に恵まれています。それは住友電工グループが提供する充実した人材開発や社内でのキャリアアップのシステムの賜物であると言えるでしょう。
なお、当工場には住友電工が開発したCPV(集光型太陽光発電装置)が設置され実証実験を実施中です。2015年には住友電工、JICA※とMASEN※が共同で、さらに発電効率の高い最新型のCPVの実証実験をモロッコ南部ワルザザートにて実施する予定です。
※FCA
FIAT CHRYSLER AUTOMOBILESの略。
FIAT AUTO, Chrysler, Alfa Romeo, Iveco, CNHの自動車ブランドを展開
※JICA
Japan International Cooperation Agencyの略。
独立行政法人国際協力機構
※MASEN
Moroccan Agency For Solar Energyの略。
モロッコ太陽エネルギー発電庁
社員一人ひとりに保険や助成金などの手厚いサポートを行っています。
当工場では、社員にとって魅力的な企業であり続けるために、さまざまな人事システムを導入しています。社員全員が充実した保険によってカバーされているほか、企業と全社員が毎月積み立てる助成金制度を設け、特に経済的に厳しい状況にある社員のサポートを行っています。またモロッコの多くの企業には労働組合がありませんが、当工場では2つの組合を持っており、毎月組合と工場で話し合いを持ち、労働環境改善について対話を以って協議を行っています。実績によってポスト相応の賞与を支給することもあります。そのほか福利厚生の一環でイスラム教の聖地メッカへの巡礼を毎年10人程の社員に提供する制度もあります。
頑張れば、きちんと認められる。私自身が経験したことを若い人たちに伝えていきたい。
1998年4月に入社以来、私はさまざまな研修を受講し、仕事や管理の方法、社員同士のコミュニケーションの方法を学びました。現在、私はチームリーダーとして社員のモチベーションアップに取り組み、そのためにはコミュニケーションの取り方が重要だと感じています。近年、モロッコでもお金のためだけでなく働く女性が増えています。新しく入社する若い女性たちにも目標を持ち、一つひとつの仕事をきちんと学び、キャリアアップを目指して頑張ってもらいたいと思っています