![IR_TOP](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cp_1920x168/public/2021-10/inner_masthead_small/GP_Light%20Blue.png?h=55ab42d6&itok=tibu1uet)
シンターハードニング技術
今後、枯渇が予想されるレアメタル対策として、当社は「Niレス高強度材」と「シンターハードニング技術(※)」を確立しました。この技術によりレアメタルの削減、焼結時間の短縮および製造工程の大幅な省略が実現しました。熱処理等の工程省略によりCO2削減にも貢献しています。
【想定用途】T/M動力伝達部品、4WDカム機構部品、EVギヤ、パーキングロッド
※焼結工程の冷却時に製品を急速冷却し、機械的特性を付与する技術
1. Niレス材の開発と効果
焼入れ性に優れたFe-Cr系の完全合金原料を適用したNiレス高強度材を開発しました。
![Niレス材の開発と効果](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cpn_916x331/public/2023-12/image_illustration_boxed_lg_cpn/img_sinter-hardning_01.jpg?itok=sEUFn6PV)
2. シンターハードニング技術
専用の焼結炉を使用し、冷却ゾーンにて急速冷却することで焼結工程で同時に焼入れ工程も行います。
![焼結温度の図](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cpn_916x331/public/2023-12/image_illustration_boxed_lg_cpn/img_sinter-hardning_02.jpg?itok=dthxoCnu)
開発のポイント
1.完全合金原料により、合金元素の拡散時間が短縮し、短時間焼結が可能
2.焼入れ性に優れたFe-Cr系材料により、冷却時の急速冷却による焼入れ
![4WDアクチュエーター部品の外観](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cp_360/public/2023-12/img_sinter-hardning_03.jpg?itok=o6Ckyq0z)
適用例:4WDアクチュエーター部品
製品の要求特性
- カム面6ヶ所にボールを配置したときの6ヶ所のボール高さ偏差
- カム表面の硬さ(ボールが摺動するため)
![カム面6ヶ所にボールを配置したときの6ヶ所のボール高さ偏差](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cp_656x410/public/2023-12/products/overview_card/img_sinter-hardning_04.jpg?itok=lYUiiwQP)
カム面6ヶ所にボールを配置したときの6ヶ所のボール高さ偏差
![カム表面の硬さ(ボールが摺動するため)](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cp_656x410/public/2023-12/products/overview_card/img_sinter-hardning_05.jpg?itok=rhEuYTeJ)
カム表面の硬さ(ボールが摺動するため)
![従来の製造工程とシンターハードニング工程の図](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cpn_916x331/public/2023-12/image_illustration_boxed_lg_cpn/img_sinter-hardning_06_1.jpg?itok=xXqxVVQ_)
従来の製造工程とシンターハードニング工程の図