様々な市場で高強度材のニーズが拡大している中、当社は通常の焼結材に加え、北米拠点で長年開発・量産している「焼結鍛造材」をラインナップしております。
焼結鍛造材とは、焼結製法と鍛造製法の組合せにより「高精度・材料自由度」と「鋼材同等の強度」を両立した技術で「高強度複雑形状部品」の製造が可能です。

【想定用途】高強度・高面圧各種ギア(ポンプギア、サンギア、ピニオンギア)、e-Axle用減速機ギア

1. 焼結鍛造の工程

焼結鍛造の工程
焼結鍛造の工程

工程毎の空孔の変化

成形後の空孔
成形後
焼結後の空孔
焼結後
鍛造後の空孔
鍛造後

2. 材料特性と特徴

西原式二円筒試験 *相手材SKD11
西原式二円筒試験 *相手材SKD11

特徴

①材料歩留の向上
ニアネット成形素材を鍛造することにより、溶製材に比べて材料歩留が向上します。

②機械的特性の向上
真密度の高強度、高面圧部品を実現します。

③バリの抑制
鍛造工程を付与することで成形工程で発生するバリの除去も可能です。

④溶製材では実現できない材料組成
多様な材料組成設計により、SCM材を超える材料特性をもった高強度部材の製作が可能です。

減速機ギヤ等の小型化やコスト低減に貢献します。