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温間サイジング
温間サイジングとは、金型に拘束した状態で焼入れを行うことで、サイジングによる高精度と焼入れによる高強度・高硬度を同時に付与する技術で、寸法精度を確保したまま、焼入れ品と同等の強度が得られます。長年の量産実績がある当社独自技術です。
【想定用途】ロータ、カムリング、各種ギア
1. 温間サイジング工程
「①加熱工程」にて、製品が誘導加熱され、オーステナイト領域に達します。その後「②油中冷却工程」では油中に浸漬され急速に冷却されます。製品の温度は下がっていきますが、マルテンサイト変態の起こるMS点直上で製品を取出し、素早く金型に投入して「③金型高速焼入工程」にて、サイジングを行います。その後金型内でMS点を通過して焼入れされます。この工程により精度と強度を両立させた製品を得ることができます。
![金型拘束焼き入れ工程](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cpn_916x331/public/2023-12/image_illustration_boxed_lg_cpn/img_mold-queching_01_1.jpg?itok=sgcnHp0v)
2. 特徴
従来工程ではサイジング(金型内拘束)工程と焼入れ工程を別々に実施していたため、寸法精度を出すために機械加工が必要でした。本技術ではサイジングと焼入れを1工程で実施することで高い寸法精度が得られるため、機械加工コストを削減できます。
![温間工程](/jp/sites/japan/files/styles/crop_sei_cpn_916x331/public/2024-04/image_illustration_boxed_lg_cpn/%E6%B8%A9%E9%96%93%E5%B7%A5%E7%A8%8B.png?itok=mjNflpfe)