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想像を超えるダイナミズムを体感

星野 輝

社会システム営業本部 海外電力システム営業部

2009年入社/文学部卒

志望動機

学生時代にワーキングホリデーでオーストラリアを訪れ、海外を舞台に働くことに興味を持ちました。住友電工を選んだのは、海外での電力ケーブル事業拡大を目指す姿に魅力を感じ、ぜひ自分も参画したいと思ったからです。

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最先端の技術と性能で勝負を挑む

現在私が所属する海外電力システム営業部は、環境・エネルギー製品の中でも主にHVDC(高圧直流)送電ケーブルシステムの受注活動に注力しており、私自身はヨーロッパ市場を担当しています。脱炭素社会の実現に向け、特にヨーロッパでは再生可能エネルギー関連市場の需要が旺盛。洋上風力発電や各国間を結ぶ長距離連系線向けに大容量送電が可能なHVDC送電ケーブルシステムの製造・納入・施工を行い、クリーンエネルギー社会の実現に貢献することが私たちのミッションです。契約額は数百億円と規模が大きいため、お客様である電力会社との交渉は一筋縄ではいきません。入札と交渉、そして提案を何度も繰り返し、数年がかりで案件をまとめていきます。住友電工が持つ業界最先端の技術と実績を武器に、地元ヨーロッパの競合メーカーとの競争に挑んでいます。

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あきらめない信念とリーダーの責任感

私のなかで特に思い出深いのは、2020年5月に受注したドイツ南北線プロジェクトです。本プロジェクトでは、住友電工が独自開発し長期試験に成功した、業界最高電圧クラスの±525kV直流XLPE(架橋ポリエチレン)絶縁ケーブル技術が採用され、受注額は約600億円と、過去最高額を記録しました。地中送電ケーブルの総距離は約300kmで、ドイツ北西部の港町エムデンと西部デュッセルドルフ近郊を結ぶ重要送電インフラプロジェクトです。入札は計5回実施され、その度にドイツに出張し、朝から晩まで1週間、ほぼ缶詰状態で交渉が行われました。交渉の過程では幾つもの技術的な課題や厳しい要求条件に直面し、途中で何度もくじけそうになりましたが、それでも私が壁を乗り越えられたのは、絶対にあきらめないという信念と、約30名の入札・交渉チームをまとめるリーダーとしての責任感があったからでした。紆余曲折を経て遂に数百ページに及ぶ契約書の合意にこぎ着け、契約調印式が開催されました。

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市場で存在感を示していく

住友電工は2019年、直流XLPE絶縁ケーブルでは世界最高電圧となる400kV直流XLPE絶縁ケーブルシステムを、イギリス・ベルギー間において竣工し、その技術・実績・信頼が評価され、ドイツ南北線プロジェクトの受注に至った経緯があります。そして今後は、ドイツ南北線プロジェクトが新たな試金石となり、電力ケーブル市場ひいては再生可能エネルギー市場において、当社は業界トップクラスの存在感を示していくことになるでしょう。受注すれば大きいが逸注すればゼロ、当然プレッシャーは大きい。そのぶん、挑戦しがいのある仕事です。これまでに約80回の海外出張や2度の海外駐在を経験しており、これらの経験も活かして、次の大型プロジェクト受注を目指して日々頑張っています。